シスコンな兄とツンデレな妹とその仲間達【浦島坂田船】

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セ｢ところで、A歌わんの？｣


(…バレた)

志｢あ、ほんまや！来たんやし歌いーや｣

『い、いや…私はいい…』

(この2人の前で歌うとか何の罰ゲームですか！？)

セ｢えぇ…歌ってくれへんの？｣

お兄ちゃんはちょっとあざとく言ってくる。

自分がリスナーを発狂させてること分かってるんだろうか。リスナーに見せてやりたい。


志｢俺Aの歌ってるの聞きたいんやけど。あかんの？｣

(まじでこいつら何なん…？)

志麻兄はわざと上目遣いで言ってくる。

これも同じくリスナーに見せてやりたい。


『嫌なんやけど…』

志セ｢えぇ…｣

あからさまに残念そうにする2人。

(なんかこっちが罪悪感感じてくる…)

本当やめてほしい。

そういうの弱いんやって…


志｢ねぇ、あかんの？今度ご飯奢るからさぁ…｣

セ｢今度何でも買ってあげるから、歌ってや？｣

『えぇ…』


顔には出してないけど、物で釣れると思ってるこいつらを殴り飛ばしたい。

そんなものに釣られるわけないやん！

子どもじゃないし。


…まぁ、だからと言って、やらないわけじゃない。

『…はぁ…しょうがないなぁ。少しだけだからね』


結局私はこの人たちに甘いようで。

…決して物で釣られたわけじゃない。

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