始まりの中の終わり (ページ3)

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5月ページ3

「都田」

「はぁーい」

「今日の実習練習のことで話がある」

「はぁーい」

どうせ、私が来てまだ間もないから体力作りなんだろう、そんなことを思っていた。

何故だろう。
あの時の、後輩達、先輩たちの表情が頭をよぎる。
もっと、何か言っておきたかったなぁ。

「体力作り、みんなと無理やり参加」

「どっちがいいか、選べ。」

予想外だ。
「…無理やり参加がいいでーす！」

「…ん。」

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実習訓練は想像をはるかに超えるものだった。

今回の訓練は、

ペアを組んでの戦闘訓練。

4組と5組との連合訓練だ。

私のペアは、月上仁能は「化け狐福」。
化け狐の姿になることができ、なると、幸福、不幸を操ることが出来る。
今は、分からないけど。
一年前、ずっと元の姿でできるように特訓してた。

そして、相手は私の双子の兄である都田生芽。能は、「紫陽花」。

雨を降らすことが出来、感情によって異なった色の紫陽花の花を体内から出すことが出来る。

もうひとりは知らない。
この戦いは前の私たちペアならとても有利だが、今は違う。
私の体力不足により、きっと足でまといになるだろう。

「訓練は2組一斉スタートとなる。」

「まずは、1ペア目………」

「スタート」