俺とあいつは腐れ縁。1【NARUTO】

夜。 ページ24

縁側で月を見る。





そばに置いてあるお茶をそっと飲む。






あーあ。シカマルに嘘ついちゃった。




今日、何度も名前を呼んだのはシカマルがズカズカ前に進んで行くから怒ってるのかなーと最初は思っていたけど。




何だかずっと呼んでいたら



私はある夢を思い出しちゃったの。





シカマルが離れて行く夢。




私が人を殺していることを知ってシカマルが離れて行く夢。




本当に怖かった。




もしかして、シカマルは知ってるんじゃないかって思ってしまって。




知ってるわけないのに。




何度も呼んでしまった。




そしたら、何かあったろだなんて。




俺が聞いてやるだなんて。





私にはもったいない。





思わず牛の話をしたけど





本当は言ってしまいたかった。




嘘をついてしまったから。




いっそ家業なんて捨てて言ってしまいたい。




でもシカマルは今の関係が続くことを望んでいるだろう。




だから私もそれを望む。




シカマルのために。




離れて欲しくないから。




そう思いながら私は暗闇に飲まれた。

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