65話 ページ29
身体を温めるために軽い運動や体操をしているうちに、小休憩や着替えを終えたらしい生徒達が続々と集まってきた。
後から斎藤先生もやって来た。先生もジャージに着替えている。
「みんな集まったなー？とりあえず点呼取って俺に報告しに来い。全員集まったの確認したら、実技講習始めるからな」
暫く見守る事20秒ほど。
結構な人数がいたにもかかわらず、この短時間で点呼も確認も終えたらしい。今期はどうやら優秀なようだ。
「さて、実技講習もビシバシ行くぞお前ら。なんせここには俺が見て来た歴代の生徒の中でもズバ抜けて実技がとんでもなかった奴らが居るからな。
まず遠山。女で細っこい見た目だから舐めんなよ、こいつには降谷や伊達でも勝てた事ねえ。正真正銘の武人だ。舐めてかかったら投げ飛ばされるからな。多分男数人相手でも勝てる。」
「……そんな脅さなくても。」
「実際そうだろ。そんで降谷。こいつもかなり強い。器用だから何でも熟す上に飲み込みが早いし、一撃一撃が重い。この2人は相当に優秀だった。
……まあ手本ってか、実戦で見てもらった方が早いな。お前ら、ちょっと手合わせしてみろ。」
「今からですか！？」
「たりめーだ。お前らのレベルがどれくらいかまず見せて現実を見せた方がいい」
「いや、斎藤先生、こいつらは桁違いにも程が」
「黙ってろ」
「はい」
警察学校の名残か、萩原、斎藤先生に尻に敷かれてるなぁ…。
降谷と顔を見合わせて、とりあえず武道場の真ん中に立ち、互いに向き合う。
……降谷と手合わせなんて、一体いつぶりだろうか。
緑川や伊達と最近ではしていたが、降谷とはもう全然していなかったことを思い出す。
これは良い機会かもしれない。
互いの今の実力を知れる機会だ。思えば、現場での降谷の姿を余り見たことが無かったから、どれ程降谷が強くなってるのか見たことがない。
向き合って、互いに睨むように見つめ合う。
ピリ、と張り詰めた空気が場を支配した。
「………嬉しいよ、降谷」
「ああ、俺も嬉しいよ。A。」
お前と、また戦える。
互いにニィ、と口角を釣り上げたことが合図になりーーーーー、いつぶりかもわからない、降谷との手合わせ、否、殴り合いにも等しい戦いが始まった。
×××××
肌色注意な夫婦コンビ。
お互いがスパダリなもんだから近付いた人間は全員受けになる。
悪友というか夫婦というか。
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ちゅん(プロフ) - 番外編みたいです(;_;)パスワード知りたいです（ ; ; ） (2021年3月7日 14時) (
レス) id: 1fdd2ab3eb (このIDを非表示/違反報告)
闇月 - イラストが最高で思わず保存したいと思ってしまいました！ (2019年9月25日 19時) (レス) id: ceaacc411b (このIDを非表示/違反報告)
莉子(プロフ) - なんかもう理想すぎるストーリーが見つかってまだまだこれから頑張れる。ありがとうございます。これからも頑張ってください。 (2018年4月28日 12時) (レス) id: 6434e4011a (このIDを非表示/違反報告)
まさき(プロフ) - 蒼衣さん» こんにちは！いきなりごめんなさい…。用件は下の私のコメントと同じです。よかったら見てみてください！ (2018年4月22日 22時) (レス) id: 8f71bf94c7 (このIDを非表示/違反報告)
まさき(プロフ) - 湊叶さん» こんにちは。突然すみません！パスワードなんですが、作者さんの作品一覧のページのコメントを見ると書いてありますよ！脇から失礼しました！ (2018年4月22日 22時) (レス) id: 8f71bf94c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：遥
| 作成日時：2017年10月23日 18時
