64話 ページ28
講義を終え、今度は実技へ移るための小休憩中、ジャージに着替えた私は同じくジャージに着替えていた男共のところへと合流した。
「ジャージとか久々に着たな。ずっとスーツばかりだったからなんか違和感だ」
「ワーカーホリックめ」
「なんとでも言え」
「降谷とAは働きすぎなんだよ。緑川は…まあ…」
「何でだよ!俺だってめっちゃ働いてるっつーの!」
秀一さんもジャージに着替えており、秀一さんジャージ姿は新鮮すぎて思わずじっと見つめた。
あまりイメージはないけれど、この人もジャージ着るんだなというか、ジャージ持ってたんだななんて、場違いな感想。
「そんなに珍しいか」
「ジャージ持ってたんだなって思いまして。あんまりイメージ無くて」
色男だからジャージすら似合ってるけど。なんて言葉は飲み込む。
ほんと、顔がいい男は罪だなぁ。
「……ジャージと言や、A、俺からジャージはもう借りねえの?」
悪戯っぽく笑いながらそういう松田に、そういえば昔はよく松田からジャージを借りたものだなと思い出す。
よく借りていたものだし、私と松田の発言も合わさって、暫くは夫婦コンビだなんて呼ばれていたのか懐かしい。
「松田結婚しようか」
「よしきた」
「「「させるかバカ」」」
松田の脳天に、降谷と萩原と秀一さんの手刀が叩き込まれる。
流石に成人男性3人分の手刀は相当なダメージだったようで、頭を抑えて少し松田は蹲った。
「……ってえな!無駄に力強いんだから手刀はやめろっての!」
「A〜松田からジャージ借りるなら俺の借りない?」
「何萩原ちゃっかり誘ってんだ。やめろ。」
「間をとって伊達の借りた方が平和かな…」
「結婚したのか…俺以外の奴と…」
「松田…違うの!これは誤解で……」
「茶番やめろ!次は実技なんだから今のうちに身体温めておかないと捻ったりするぞ」
武道場に着いたところで強制的に茶番は終わり、各々体操を始める。
ここの武道場も懐かしい。10年前と何1つ変わらない畳の匂いがとても好きだった。
「不躾ならデリケートなことを言うが、Aは胸がそこそこあるから揺れるんじゃないのか」
「お前本当に何言ってんだ赤井」
「落ち着け降谷くん。これから訓練ともなると、男だらけのこの警察学校では視線は釘付けになるぞ」
「あ、その辺は心配ないです。サラシ巻いてきたので」
「「えっ」」
「え」
「へ?」
「あ?」
「え?」
何でそんな顔赤くしてんの君達。
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ちゅん(プロフ) - 番外編みたいです(;_;)パスワード知りたいです( ; ; ) (2021年3月7日 14時) (レス) id: 1fdd2ab3eb (このIDを非表示/違反報告)
闇月 - イラストが最高で思わず保存したいと思ってしまいました! (2019年9月25日 19時) (レス) id: ceaacc411b (このIDを非表示/違反報告)
莉子(プロフ) - なんかもう理想すぎるストーリーが見つかってまだまだこれから頑張れる。ありがとうございます。これからも頑張ってください。 (2018年4月28日 12時) (レス) id: 6434e4011a (このIDを非表示/違反報告)
まさき(プロフ) - 蒼衣さん» こんにちは!いきなりごめんなさい…。用件は下の私のコメントと同じです。よかったら見てみてください! (2018年4月22日 22時) (レス) id: 8f71bf94c7 (このIDを非表示/違反報告)
まさき(プロフ) - 湊叶さん» こんにちは。突然すみません!パスワードなんですが、作者さんの作品一覧のページのコメントを見ると書いてありますよ!脇から失礼しました! (2018年4月22日 22時) (レス) id: 8f71bf94c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:遥 | 作成日時:2017年10月23日 18時