ヨコハマのヤベー奴らと一般人くんの日常【男主】

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家に連れ込んで、とりあえず全身びしょ濡れの男を着替えさせる事にした。
まず身体を拭く。夥しい量の包帯が身体中に巻かれている事に絶句したが、包帯をその儘にしておくと確実に風邪を引いてしまうので躊躇いもなくひん剥いた。

とりあえずは俺のシャツとズボンを着せて、布団を敷き、そこにイケメンを寝かせる。
身体が冷え切っているので、まだこの時期には早いが、ストーブを出して一番低い温度に調節し、男の近くに置いた。是なら少しは温まって行くだろう。

びしょ濡れの外套とスーツはどうしたものかと悩む。
そう言えば俺は中々使う機会が無かったが、浴室乾燥機があるからそれをしようと、スーツと外套はハンガーに掛けて風呂場に干した。
乾き難い衣服ではあるが、此れをしているだけでも多少は違うだろう。

「ふう」

今日の講義以上に滅茶苦茶疲れたがまあ当然である。何せイケメンが川を流れて来だのだ。精神的にも身体的にも疲れた。
足を踏み外したのか何なのかは知らないが、彼処で俺が通り掛からなかったらきっと危なかっただろう。

腹の虫が鳴ったので時間を確認したら、もうそろそろ夜になる頃で、色々このイケメンにやら何やらしていたら結構な時間が経っていたらしい。

ご飯作らないとなぁ、と思いイケメンを見る。このイケメンもお腹空かせてはいないだろうか。もしかしたら起きたら何か食べたがるかもしれない。

「何かあったかな〜」

冷蔵庫を開ければ昨日の残りと、母さんからこの間送られて来た野菜やら果物やらがある。後は冷凍のお肉が少し。
此れくらいあれば何か作れるなぁ、と思ったが、着替えさせた感じだとこのイケメン、大分細い。
若しや大分少食かもしれないし、沢山作っても若しかしたら食べられないかもしれない。

「起きてから聞くか」

疲れ切っててご飯とか食べられないかもしれない。でもまあ果物くらいは無理矢理口に突っ込んでやろうと思いながら、とりあえず何時もよりは多めに、一応俺とこのイケメン分の米だけは炊いておく事にした。

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