09契約時間 ページ10
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「手術終了・・・!」
手術を開始してから1時間弱。
結果はもちろん成功___。
脈もはかり終え、Aは一息着いた。
すると、部屋にいた青いシャツの男ががトド松に近づき、Aに話しかけた。
「トド松、トド松は助かったのか・・・?」
「うん。とりあえずね
まあ、しばらくは安静にしといた方がいいと思うけど」
青いシャツの男の顔も見ずに手術道具の片付けをするA。
青いシャツの男は見向きもしなかったことを不満に思ったが、トド松の手を黙って握っていた。
それからまもなくおそ松がAのもとへと歩いてきた。
「ありがとう___弟を助けてくれて
流石、赤目の死神サン」
「礼ならいらない。こんなのただの気まぐれだから
・・・手術の練習にはなったかもね?」
この言葉を聞いていたチョロ松は苛立ちを覚え注意しようと思ったが、おそ松が口を開いたのがさきだった。
「___そりゃ結構」
その言葉を聞いた刹那。
ニヤッとしたおそ松は手術道具の片付けをしているAに音をたてず素早く移動し、睡眠薬を忍ばせた白い布をAの口元に押し付けた。
Aはしまったという顔をしたが、すぐに眠りに落ちてしまった。
「契約時間はトド松を助けるまで____
手術が終わった今、敵に情けは必要ない」
シン、と静まり返った研究室におそ松の声が響いた。
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しゅーか - なんか似たような小説あるよね〜。 (2020年2月2日 16時) (レス) id: 769570c12c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ましゅる | 作成日時:2016年4月29日 22時