【おそ松さん】マフィア界の死神I【マフィア松】 (ページ41)

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「あぁ、クッソ！！」

薬がかかって、六つ子が瞬間移動した先はアジトだった。

自分だけ戦闘を離脱してしまった悔しさで、おそ松は壁をガンッ、と殴る。

「A…大丈夫かな？」

「きっと大丈夫。強かった…し」

「トド松の熱、下がんない」

「ああ、そうだな」

Aのことを心配する者、トド松の看病をする者がいる中でおそ松は一人、どうすることもできなかった。

「(家族なんて格好つけといて、何もできてねーじゃん)」

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「ガハッ……ゲホ、」

「くくっ、惨めですねぇ？
仲間に見捨てられ、自分は私にも勝てない」

薬の影響で、真っ赤な血を吐き倒れるA。

視界がぼやけ、もう立つことが出来ない。

「…アイツ、らのこ…と、悪くい、うな」

「まだ、喋れるんですか？
____まあ、いい。

今度会った時、後遺症の有無や体温、体の様子などおしえてください。
私は、evil社にいるので。では」

ヒュルッ、と音を立てDr.ノワールは消えてしまった。

残されたのは、Aただ一人。
しかも、マフィアと遭遇することを避けるため人気の少ない道を選んでいて、人の気配がゼロだ。

「(あー、寒いし、頭痛い。血も吐くし、最悪…。眠気もあ…)」

と、考えたところでAは眠ってしまった。