【おそ松さん】マフィア界の死神I【マフィア松】 (ページ39)

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「だってここで逃げたらアイツらに手出すじゃん」

「フフ、そうきましたか…。
でも、安心して下さい。あの方々には手を出しません。
私はあなたの抵抗して、もがき苦しむ姿を見たいんですからねえええ！」

「そ。じゃあ、遠慮なく」

ニヤ、と笑ったAは片足を上げ、回し蹴りの要素で注射器を蹴っ飛ばす。

そこから、バックステップでDr.ノワールと距離を取った。

「イタタ……手まで蹴る必要ないじゃないですか？
…まあ、スピードなら負けませんけど」

地面を足で軽く蹴った、Dr.ノワールは前傾姿勢でAに迫ってくる。
手に無数の注射器持って。

Aは右に避け、かわしたが失速する様子は無い。

「相変わらず、速いね」

「そちらこそ」

それからも、両者一度も触れることなく闘いは続いて行ったが、なにやらDr.ノワールは床に薬品をまき始めた。

はじめは、白かったものの数秒で透明に変わったようだ。

「なに？それ」

「踏んでみてからのお楽しみとしておきましょうか」

「まあ、踏まないけど」

さあ、どうですかね？と告げたDr.ノワールの動きはさっきと一転。
まっすぐ向かったあと、Aを誘導するかのように動き始めた。

Aはヤバイと思いつつも、薬品がかかった場所がすでにどこかわからなくなっていたため避けることしかできない。

「いっ…！？」

「かかった♪」