33クレープ ページ34
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「腹減った」
「わかる」
「なんか食べよ」
買い忘れも全て、買ってひと段落ついたところで六つ子はお腹が空いたと言い放った。
それもそのはず、朝ご飯以降今まで(現在16時)何も食べてないのだ。
何か食べないと気が済まない!ということで、近くにあったクレープのお店へと足を運んだ。
「じゃあ、一度に頼むからどれするか言って」
「俺、チョコバナナクレープ!」
「Aは?」
「別にいい、お腹空いてない」
「ちゃんと食べなきゃダーメ。適当なの頼むね?」
トド松があざとくそう言うと、慣れた様子で7人分のクレープを注文した。
そして店員さんがすぐクレープを7つ作り、受け取る。
「んー、美味しい」
「結構いいね」
「うんま〜」
次々と感想を述べる六つ子に続き、Aもトド松に手渡されたアイスストロベリーのクレープを一口食べた。
「美味しい・・・!」
パクパクと幸せそうな顔をして食べるA。
それをポカーンと、クレープも食べずに眺める六つ子たち。
しかし、10秒ほど固まったあと「今、何か言うともうその顔をしてくれなくなる」と思い、サッとクレープを食べに戻った。
一方Aは、自分のポーカーフェイスが崩れているなんて知りもせず、ただ黙々とクレープを食べるのであった。
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しゅーか - なんか似たような小説あるよね〜。 (2020年2月2日 16時) (レス) id: 769570c12c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ましゅる | 作成日時:2016年4月29日 22時