31おねーちゃん ページ32
・
「おねーちゃん、ありがとう」
腕を縛っている紐を解きながら、子供にそう言われる。
顔隠しはさっきのマフィアを倒したあとで取った。
「・・・別に」
「おねーちゃん、すっごくかっこよかったよ!
悪者をどんどん倒していって!
僕が大きくなったらおねーちゃんみたいになりたいなぁ」
キラキラしながら言う男の子。
すると、そこへチョロ松がやってきて「きっと、なれるよ!」と言っていた。
が、Aは
「(私みたいになってもいいことないのにな・・・)」
「ほら、お前もなんか言ってやれよ!」
肩をパシッと叩く、チョロ松。
いつもなら思ったことを言うAだったが、相手は子供。
言葉は慎重に選ばなければいけない。
「そっか。
今からお母さんの言うこと聞いてて、いい子にして、たくさん食べて寝てたら、きっと強くなれるよ」
「・・・!!がんばるっ」
頭をポンポンと撫で、その子のお母さんと思われる人に頭を下げられたので、軽く会釈する。
Aが子供に絡まれてる間に、チョロ松がみんなの紐も解いていたので今からおそ松たちと合流することにした。
「まともなこといえるんだね?」
「社交辞令ぐらいよゆーだから」
「うわ、意外」
「うるさい」
232人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しゅーか - なんか似たような小説あるよね〜。 (2020年2月2日 16時) (レス) id: 769570c12c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ましゅる | 作成日時:2016年4月29日 22時