30素直じゃない奴 ページ31
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「はあ・・・はあっ、A足速すぎ」
「っては?もう全員倒しちゃったの!?」
「弱すぎ。20秒で倒せた」
Aがボスを倒してから、おそ松と一松が息を切らしながら走ってきた。
それに比べて、汗一つかいていない無表情なA。
周りの民衆は何者かわからないが、ヤバそうなマフィアのボスが倒されたことに喜びの声をあげていた。
「チョロ松、トド松!?」
「あ、いたんだ。君達」
「ボスが掴んでた人いるでしょ、それチョロ松兄さん」
「・・・覚えてない」
Aは人助けをしたという認識はないようだ。
それから、近くでのびているボスにおそ松が他に仲間がいるかとか、爆弾の仕掛け場所などを拷問のように聞き出し、またグループに分け各場所へ向かった。
おそ松、一松、トド松は爆弾処理。
Aとチョロ松は民間人の開放だ。
「さっきは・・・その、ありがと」
チョロ松が照れくさそうに言った。
「別に。アンタ助けようとした訳じゃないし、
あんな奴に負けるなんて弱すぎ。
マフィア界No.1も大したことないね」
「コイツ・・・って痛ああ!?」
「怪我してる。どこかにぶつけた?
まあいいや。あとで手当てする」
そう言い、すぐ歩き出すA。
チョロ松はさっきの言葉に怒ろうとしたが、自分のことを気にかけてくれたからまあ、いいかなと前を歩くAの隣へと走って行った。
「(ほんと、素直じゃない奴・・・)」
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しゅーか - なんか似たような小説あるよね〜。 (2020年2月2日 16時) (レス) id: 769570c12c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ましゅる | 作成日時:2016年4月29日 22時