25白色 ページ26
・
「いや、緑でしょ」
「青も・・・」
「却下」
「やっぱ赤だろ。赤はヒーローの色だからああ」
「意味わかんないし、おそ松兄さん」
カラ松が可哀想なのはさておき、中々色が決まらない。
Aは呆れた瞳でその様子を眺めていた。
いつになったら終わることやら・・・
「Aはさ、何色がいいの?」
「赤」
迷いも無く答える。
「っしゃ!」
「えええ!?なんで?」
「血の色」
「くっくっく、血の色・・・(笑)」
一向に終わらない。
そして、ちょっと話し合ったあと赤色は無しとなり、他の色なら何がいいかAに尋ねた。
「黒」
「ダメ、暗い、却下」
聞かれたから答えたのに、今度はトド松がすぐさま真っ向から否定。
これにはポーカーフェイスのAも嫌な顔をした。
「一松は?
さっきから紫って言ってないし・・・なんかあんの?」
「・・・俺?あるよ」
面倒な顔をしながらだが、少し嬉しそうに口を開ける。
全員の視線は一松に向いている。
「俺が思うには______白。
本当は紫がいいけど、
俺たちに光を灯すって意味と、コイツ怪我してもほっときそうだからすぐ気づくようにって意味で。
あと・・・」
Aには聞かれたくないのか、六つ子だけを集めてごにょごにょと小声で話す一松。
一言、二言、言ったかな・・・ぐらいの短さだったが無言でおそ松は白のシャツを何枚かをすごい速さでレジへ持って行った。
・・・一体、一松は何を吹き込んだのだろうか。
「白だったら、何色にも染められるでしょ」
232人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しゅーか - なんか似たような小説あるよね〜。 (2020年2月2日 16時) (レス) id: 769570c12c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ましゅる | 作成日時:2016年4月29日 22時