20家族になってやる ページ21
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「そうなのか・・・?」
トド松の発言を聞いて、カラ松がAに尋ねる。
「そうよ。赤目はコードネーム。
本名なんて幼いときに捨てたし」
「"捨てた"って・・・」
「小さいときから、赤目としか呼ばれてなかったからね。
両親なんてとっくの昔からいない」
Aと六つ子の間に重たい空気が流れる。
多分、Aは家族を知らない。
家族がいないことはマフィア界ではさほど珍しいことではないが、それでも幼いときに亡くすことは精神的不安が大きい。
それに加えて、evilはマフィア界でもトップクラス。
その中でも、優秀な人材とされているAは過去、どのような生活をしていたのだろうか。
「・・・じゃあさ、
俺が赤目の家族になってやる。
辛いときはいつでも頼れるように
そばで支えてやるさ」
Aは驚きが隠せなかったが、平然を取り繕う。
「(泣いたら、ダメ。私は強い)」
家族が出来ること、Aはすごく嬉しかったが、"泣いたら、ダメ"と暗号のように頭のなかで唱えた。
「上等。
私の名はA」
「へへっ、よろしくなA」
やはり松野ファミリーのボス、おそ松はすごい奴であった。
ーーーーー
「(家族。勿論、違う意味でだけどな)」
「(ちょっと、それ絶対Aに言っちゃダメだからね!!?)」
「(・・・わかってるって(笑))」
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しゅーか - なんか似たような小説あるよね〜。 (2020年2月2日 16時) (レス) id: 769570c12c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ましゅる | 作成日時:2016年4月29日 22時