【おそ松さん】マフィア界の死神I【マフィア松】 (ページ3)

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02ふざけたような声ページ3

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「あれ、もうやられちゃったの？

もうちょっともつと思ってたんだけどな～」

シン、と静まり帰った部屋にAの声が響く。

目的の場所に着いたものの、約200人の仲間らしき人はもう既に肉の塊となっていた。

そこらじゅうに落ちているピストルを拾い、中身を確認してみると

＿＿＿案の定、弾がすべてきっちり揃っていてた。
Aは戦闘経験のあるやつは連れてこなかったのか、と呆れる。

マフィアの間ではかなり強いと噂のevilだが、1回目の戦闘で生きて帰れる確立はほぼ0に等しい。

何故なら、1回も戦ったことのない相手には新人から投入するためだ。

相手の情報なしでは勝てるべき戦闘も勝てやしない。

敵も既に逃げた後でいないため、通信部隊に連絡することにした。

「こちら赤目。
駆けつけたけど、既に全滅。敵ももういないから引き上げていい？」

"赤目"とは、Aのコードネーム。

元々、赤目の死神という通り名の"赤目"は彼女のコードネームからとられた。

だが、彼女が有名になるにつれて、会ったら最後、生き残れないというマフィアの間での忠告と共に"死神"という名前がついたのだ。

当の本人はというと、コードネームは本名を隠すためだけに使うものと考えているため、赤目だろうと死神だろうとどちらでもいいのだが。

それから、中々応答しない通信部隊に違和感を感じたAは再度問いかけた。

「おーい、聞こえてる？早くしないと･･･」

『ゲホッ･･･赤目様。

標的に殺･･られッ･････』

ドサッと人が倒れる音がした。

通信部隊がやられるなんてことは初めてだ。
松野ファミリーとやらは、相当やり手のやつらしい。

もう不必要だと感じた無線機を投げ捨てようとしたそのとき、

無線機から聞いたことのない声が聞こえてきた。

『はいはーい、建物内だけでなく通信部隊も全滅させちゃったよ

＿＿＿＿これからどうするの、赤目の死神サン？』

ふざけたような声が、聞こえた