18私と違って ページ19
・
「・・・さっきから思ってたけど、自己紹介っている?
私、色で判別するから別に名前とか知らなくていいんだけど」
シコ松を中心として、揉めている六つ子たちにAは問いかける。
すると、場はしん、と静まりかえってしまった。
「(余計なこと言っちゃたかな・・・)」
Aが心の中で少し後悔してると、おそ松が頭を抱え込んだ。
「だああああっ、つれないなぁ」
その言葉に続き、他の六つ子たちも喋りだす。
「仲間、だから名前で呼び合うのは当たり前でしょ!?」
「全く、恥ずかしいのか?カラ松girlは」
「・・・こんなクズたちと仲間なのは嫌だと思うけど」
次々と喋りだす六つ子たちにAは驚いた。
完全にとは言えないが、今日はじめてあったAに心を許してくれていることに。
・・・そして、"仲間"と言ってもらえてほんの少し嬉しいと思っている自分に。
この人たちは私と違って心が温かい人なんだ。
そう思ったAはさっき言ったことを訂正する。
「・・・自己紹介、しよっか」
「「(今、ちょっとだけ笑った・・・!!)」」
顔に微笑みを浮かべたAは、 今までで一番美しかった。
232人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しゅーか - なんか似たような小説あるよね〜。 (2020年2月2日 16時) (レス) id: 769570c12c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ましゅる | 作成日時:2016年4月29日 22時