14生きたい? ページ15
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「ふーん、嘘って訳じゃなさそうだし、
お前を生かしておく理由がないわけだ」
「そうだね」
「じゃあ
____今すぐ死ぬか?」
カチャ、と言う音とともにAにおそ松が銃を突きつけた。
幸い、引き金には触れていないが、銃を突きつけた位置はAの頭だ。
すかさず、Aは声を出す。
「あー、ちょっとストップ。
頭と心臓だけはやめてよ、他ならどこでもいいからさ?」
ニコッとおそ松に笑いかけるA。
そんなAの、全く死を恐れない態度に耐えきれなくなった青いシャツの男は声を荒げる。
「おまっ、死にたいのかよ!」
「・・・ちょっと、カラ松兄さん」
「そんなわけないじゃん。
まだ私は・・・生きてないとダメ」
焦点があっていないかのように遠くをぼーっと眺めながら、でもハッキリと発音するA。
そんな儚げな表情をした姿にに六つ子は声を失った。
しかし、数秒後。再度おそ松は口を開いた。
「____生きたい?
なら、俺達松野ファミリーの一員になれ」
衝撃の一言。
だが、動揺するのはAだけで他の5人は微動だにしない。
「どういう、ことよ」
「・・・・・俺は、お前に会う前からお前を松野ファミリーの一員にすると決めていた。
これは皆も知っている。
お前が入ったら、歓迎するぜ__。
まあ、選ぶのはお前自身だけどな?」
それから、数分間。
誰も一言も発さない時間が続いた。
が、急に何かを決意したような目付きになったAは言った。
「私は松野ファミリーに______」
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しゅーか - なんか似たような小説あるよね〜。 (2020年2月2日 16時) (レス) id: 769570c12c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ましゅる | 作成日時:2016年4月29日 22時