検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:1,346 hit

3 ページ4

カノside


さっきまで、快晴で蒼く澄んでいた夏空も、
今は西の空から茜色の夕日の光が漏れていて
濁った都会の街に切なく注いでいた


お洒落な家具や小物、古本が置かれて、いかにも「秘密基地」な我らがメカクシ団のアジトにも夕日は注ぎ、部屋の中を茜色に染めていた。




キド「な、なぁカノ」

カノ「ん?どーしたの、キド」

キド「俺達って本当にアイドルになるんだよな…?」

キドは、さっきから妙にソワソワしていて
僕に何度も同じことを問いかけていた。

今の会話も何回目だろう

1,2,3,4,5…………6…………
うん、7回目ぐらいかな

カノ「キド〜、それ何回も聞かなくていいよ...
僕らは明日からアイドルになるんだよ?しっかりしてよね〜w」

キド「……」

直後、僕のみぞおちを
キドの拳が射止めた

カノ「ゴフッ 痛いよ、キド〜」

キド「黙れ」

殴られた所をさすりながら、上目遣いをして訴える僕を
キドは強く睨みつけた後、イヤホンをつけ、僕を無視するように音楽の世界に浸っていた。


あちゃー、あれ完全に怒ってるじゃん…………
今キドの機嫌を直しておかないと、後が面倒だよ...


今、他の団員は買い物やらバイトやらに行っていて留守にしている

ということは、だ。

今は僕とキドの2人きり、
つまりキドの機嫌を直すことが出来るのは…


カノ「………………僕ってこと?……えぇ…キッツ……」

一瞬キドに聞こえてしまったかとも思い、キドの方を見るも
キドは未だに音楽の世界に浸っているようで、今は僕の声が聞こえてないみたいだった。

それはそれで傷つくなぁ…

カノ「キド〜、無視しないでよ。こんなの外してさ!」

僕は即座にキドのイヤホンを引き抜き、
パーカーのポケットから音楽プレーヤーを没収した。

キド「うわっ!返せ!!」

キドが焦った顔で詰め寄ってくるけど
僕も負けじとキドに詰め寄る

カノ「ちょっとキド!僕もさっきのは反省してるけどさ、無視は流石に酷くない?」

キド「う………………、それはすまなかった…」

キドがいつもの目つきの悪さからは考えられない
しょんぼり顔で見てくるもんだから、僕の方が罪悪感を感じてきてしまった

カノ「僕の方こそ、ごめんね?」

傷つくとか言ってたくせに、僕も甘いなぁ〜

お互い謝ったところで、玄関のドアが大きな音をたてて開いた


モモ・エネ「ただいま帰りましたー!!」

マリー・シンタロー「疲れた…………」


ーーーーーーーーーーーー
文字数の関係で次へ

4→←2


  • 金 運: ★☆☆☆☆
  • 恋愛運: ★★★☆☆
  • 健康運: ★★★★★
  • 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーナンバー

8


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (3 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2人がお気に入り
設定タグ:カゲプロ , カノキド , セトマリ   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

のん(プロフ) - ありがとうございます!(*´▽`*) 期待に応えられるよう、頑張ります! (2016年11月3日 21時) (レス) id: b515295a34 (このIDを非表示/違反報告)
りん - 新作期待です! (2016年11月3日 21時) (レス) id: 63d22d6a9e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:のん | 作成日時:2016年11月2日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。