16話。 ページ16
少し肌寒くなってきた季節。
ひやっとした風が頬をさする。
『はぁ。』
「どうしたんだ?溜息ばっかつくと老化が進むぞ」
『うるさいわ。クソ松が。』
この季節、誰もが楽しみにしているもの、それが―――、
文化祭―――。
・
生徒全員が一致団結して盛り上がるイベント。
カップルが愛を深めるイベント。
みんな胸を高鳴らせ期待を胸いっぱいにしているはずだ。
こんな私であろうと、その中に入るのだ。
だというのに、今になって、とんだ災難を食らったのだ。
『文化祭こいつとまわるとか本当最悪…』
そうなのだ。
私たち生徒会は文化祭の日に違反生徒等がいないか見回りを行う。
その際、生徒会役員の2人1組で行うが、それのペア割、それが
会長、副会長。そして書記、会計のペアなのだ。
まぁ生徒会だから仕方のないことなのだが…、こいつとペアなのはどうも気が進まない。
・
「お前好きな男子とかいないし、別にいいだろ」
『そういう問題じゃない』
『っていうか、女子連れて遊びたかったとは思わないのね。松野』
人気もあるようだし絶対可愛い女子と回りたかった、とか言うと思ったのに。
「まぁ俺は人気者だからな。お前と違って」
『煩いわ』
思ったより、生徒会の仕事をちゃんとする人なんだな、とこの時は思った。
ちゃんと仕事を果たそうとする、そういう人なのかなって。思い込みかもしれないけど。
・
―――
生徒会は前日準備等で色々忙しく、帰る時間も毎日遅かった
今日は、特に時間がかかったようでもう外は真っ暗だった。
明日までで良いと言われた仕事もあったが、面倒だし下校完了時刻までやった
『もう真っ暗…』
はぁ、とため息をついて生徒玄関を出た
「ったくいつまで待たせる気だ。」
校門の前に行くと、腕を組みながらイライラしている会長がいた
『は?なんでいるの』
「…こんな真っ暗な中女子を一人にさせるのは気が引けるだろ」
『えっ』
淡々とそんなセリフを吐く会長
モテているのも一理あると思った瞬間だった
普段の生活とかは見たことないけど、
この人の、
温かさと、優しさに触れ、
久しぶりに胸が高鳴った気がした。
・
続く (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←いらすと2。
155人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
殺鬼 - 無茶苦茶面白いです!応援してます (2018年7月30日 13時) (レス) id: 38d6181df5 (このIDを非表示/違反報告)
妄想腐女子 - すんごーーーーく面白いです!!更新頑張ってください!!応援してます!(●'д')bファイトです (2018年5月21日 21時) (レス) id: a872ecfe91 (このIDを非表示/違反報告)
かたつむり - カラ松君が生徒会長の学校は毎日が楽しそうですね!カラ松君の優しさにスッゴくキュンってきました!続き待ってまーす! (2018年4月8日 12時) (レス) id: 5074694cef (このIDを非表示/違反報告)
キラ松(プロフ) - 吉野さん» ありがとうございます!最近全然更新できずに申し訳ありません…、亀更新な作者ですがこれからもよろしくして頂けると嬉しいです!! (2018年3月29日 16時) (レス) id: bd08af8d27 (このIDを非表示/違反報告)
吉野(プロフ) - ずっと見てました!頑張ってください! (2018年3月10日 10時) (レス) id: dfe11901a2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:キラ松 | 作成日時:2018年1月4日 18時