11話。 ページ11
『―――全員、歯食いしばれ。』
私がそう言うと周りは一目瞭然。
『というわけなので、よろしく〜』
私はにこっと心のない笑顔を見せた。
・
――
「なにあの人、超怖かったんだけど。」
「…噂と違って結構、頑張ってるんだね宇佐見さん」
「ははっ、面白いヤツw」
「宇佐見流石!!」
「最後は格好良かったよ!」
『ありがとう。』
生徒会のみんなは私にそう言ってくれた。
―――
「アンタあの時めっちゃ無様に負けてたよね〜」
―――
そうだ、確かに私は無様に負けた。
正直、憎んでた。会長のこと。
けどさっき、私は実は本気で殴りたくなっていた。
怒りと悔しさと、そういうのが大きかった。
「おい、お前ら何言って―――」
そんな時、一番に助けようとしたのはあの憎らしい会長だった。
アイツだって私のことは嫌いだろうし、それでも私を助けられる会長には感心をした。
だから、
『(松野に頼っていられるかっ)』
私の頭にはその感情ただ一つだった。
だから、私は言葉を重ねた。
私を止めようとしてくれたのには、少し感謝をしている。
なんて、口が裂けても言わないだろうが。
・
そんな事を考えていると、私の前に来る会長。
「お前オレをそんなに憎んでいたのか…。」
『ああ。そうだね。今でも憎らしい。』
私はそう一言だけ言い返した。
・
「オレはお前があんなことを言われても殴ろうとしなかったのが憎らしい。」
『は?』
会長はそう言った。
普通殴る所だろっ…と言うと、そそくさとどこかへ行く会長。
――今のは、褒めてくれたのか?
いやでもコイツが私を褒めるわけない。
あんなに私の前で性格が悪いんだ。
少し会長を見ながら考えていると、「見るな。バーカ。」と言われた。
そのとき、少し照れ隠しをしているようにも見えて。
『なにアイツ…』
意味が分からない。
けれど、
自分の顔が
少し熱くなっていたのだけは何となくわかった。
・
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殺鬼 - 無茶苦茶面白いです!応援してます (2018年7月30日 13時) (レス) id: 38d6181df5 (このIDを非表示/違反報告)
妄想腐女子 - すんごーーーーく面白いです!!更新頑張ってください!!応援してます!(●'д')bファイトです (2018年5月21日 21時) (レス) id: a872ecfe91 (このIDを非表示/違反報告)
かたつむり - カラ松君が生徒会長の学校は毎日が楽しそうですね!カラ松君の優しさにスッゴくキュンってきました!続き待ってまーす! (2018年4月8日 12時) (レス) id: 5074694cef (このIDを非表示/違反報告)
キラ松(プロフ) - 吉野さん» ありがとうございます!最近全然更新できずに申し訳ありません…、亀更新な作者ですがこれからもよろしくして頂けると嬉しいです!! (2018年3月29日 16時) (レス) id: bd08af8d27 (このIDを非表示/違反報告)
吉野(プロフ) - ずっと見てました!頑張ってください! (2018年3月10日 10時) (レス) id: dfe11901a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キラ松 | 作成日時:2018年1月4日 18時