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一旦家に帰ってから、僕はいち兄の所へ足を進めた

二郎は用があるとか何とかで行かなかった。聞けば、「気ぃ遣ってやってんだよ」何てにやにやしながら言うから、一発ビンタしてやろうかと思った




萬屋に着いたのはもう閉店の頃。何時もこの位の時間になると先輩が出入り口の椅子に腰かけていて僕を迎えてくれる。

が、今日は少し違うようで、先輩の声がしないかと思うと、少し寝息を立てて居眠りをしていた。




「こんなところで良く寝れるよ…」




壁にもたれ掛り眠っている先輩を見、やっぱ顔だけはいいなとか思ってしまう

僕は、少し抵抗がありつつも、先輩の髪に触れる。普段は撫でられてばっかだし、あの人はやたらと先輩ぶるから。








__俺だって男なのに。



















そっと髪に触れると、少し表情を緩めて手にすり寄ってきた



「馬鹿じゃないの…」




見られたらまずいと手を離そうとすると、もう一度それを求めるかのように横に体の重心をかけ、倒れ掛かってくる



「__ちょっ、」





がば、と先輩を抑える。
溜息をつきつつ、僕は先輩の横に腰かけ、肩を貸すことにした。



















「よし、終わったぜAちゃん! そろそろ支度を…って、三郎、お前やるじゃねぇか」

数分後、いち兄が奥の方から顔を出した。僕を見るなりぐっ、と親指を立てて微笑む。





「ち、ちちがうんですこれはッ!!!」
『___…あ、三郎くんじゃんか、やほ』

「え、あ、う、うん、」

がばっと先輩から離れると、その衝撃で先輩は目を覚ました


「起きたかAちゃん、三郎がAちゃん寝てるときに肩貸してやってたぜ」
『え、あ、そうだったのか、どうりで気持ち良かった筈だ』
「えええええいち兄言わなくて良いですっ!!!!!」







『ありがと三郎くん、』





ふ、と笑みを浮かべる先輩。
あーもう、こっちが振り回されてばっかだ。







「くん、って付けなくて良いんですけど」

『え、いやー、嬉しいけどさ、ほら、三郎君は神童だから』

「な、ちょ、それ何処で!!!!」



『今思えば、神童と知り合いとか私やばくね?』

「ははっ、良かったじゃねぇか三郎!知り合えてよかったってよ」

「いち兄っっ!!!!!!!!!」





























振り回させるのも、



好きになっちゃったのも、









やっぱ、









仕方ないな。





嫌とは思わない。

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ふくふく堂(プロフ) - 姫羅さん» 遅れてすみません、わざわざレス返ありがとうござます!m(__)mこれからも待ってます! (2018年12月1日 13時) (レス) id: ad3c98ebf0 (このIDを非表示/違反報告)
姫羅(プロフ) - よもぎさん» ありがとうございますありがとうございますありがとうございm((()応援超元気出る…!!めっちゃ嬉しいです頑張りますまじでありがとうございます(((( (2018年11月13日 21時) (レス) id: bd08af8d27 (このIDを非表示/違反報告)
よもぎ - まだ少ししか読んでないけどこの作品大好きです(((いやもうほんとに好きでs(((((更新頑張ってください応援してますッッ!!! (2018年11月13日 21時) (レス) id: b0cfe9efb2 (このIDを非表示/違反報告)
姫羅(プロフ) - ふくふく堂さん» ありがとうございます!!(あら、今すぐに嫁に行くわよ((わわ、本当ですか!?嬉しいですありがとうございます!!!やや、神なんて勿体ないお言葉…ありがとうございますすす!!!(泣) 更新頑張ります!!面白いコメントありがとうございました!!(笑) (2018年11月13日 0時) (レス) id: bd08af8d27 (このIDを非表示/違反報告)
ふくふく堂(プロフ) - 初見失礼します。題名から好きです((唐突 あと姫羅さんを嫁にくださ() 面白いじゃ済ませないですが面白いです!語彙力ないのは姫羅さんの神文才のせいですから。((は すいません。 更新楽しみです!!! (2018年11月12日 23時) (レス) id: ad3c98ebf0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:姫羅 | 作者ホームページ:p://  
作成日時:2018年11月12日 23時

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