【イナGO】stay foolish 番外編 2

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「Aも悪い顔になってきたぞ」


『失礼な』


マサキと話していると校門に1台の車が止まった。見た目からして豪華な車は一瞬でヒロトさんの車だということが分かった。


「A、迎えにきた、、よ、」


いつも通り爽やかな笑顔で車から降りたヒロトさんは、私たちの姿を見るなり、驚いて喋るのを止めた。口さえも閉じずに驚いている姿を見て、なんだかいたたまれなくなり横にいるマサキを一瞥すると、彼はいつも以上に悪い顔をしていた


「驚いてる驚いてる」


「2人ともその格好は……」


『、じゃーん』


愛想笑いでやり過ごそうと、ヒロトさんにお披露目をしてみると彼は数秒止まったあと、目元に手を当てて下を向いた。どうしたのと聞く間もなく、彼のところからは鼻水をすする音が聞こえた。


『ヒ、ヒロトさん？』

「泣いてる…？」

『やっぱり、いくらなんでもやりすぎたんじゃ』

「だってこのぐらいで泣くとは思わねえだろ！」


マサキとコソコソ話していると、彼の元から笑い声が聞こえた。驚いて2人でそちらを見ると、ヒロトさんは目に少し涙を溜めて人差し指で拭いながら笑っていた。



「懐かしいねその服、どこで見つけたんだい？」


「まあ、その、色んな方法で…」


『ヒロトさん、なんで泣いてたんですか』


「もちろん、その服だって記憶だって恥ずかしいし、思い出したくなくて心のどこかで封印していたけど、」


「こうやって2人が着てるのを見てなんだか本物の親子みたいだって思ったんだ。」


「恥ずかしい思い出だって、無理に忘れなくてもいいね」


彼はそう言ってこちらを見て少し微笑んだ。まあいいか、私達もヒロトさんの驚いた顔が見れたのだし。



「それにしてもAはよく似合うね。さすが、Aならきっと何を着ても似合うよ」


『どうでもいいですけど勝手に写真撮らないでください』


「俺は無視かよ」







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リクエストありがとうございました✨🙇‍♀️🙌

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