【イナGO】stay foolish 番外編 2

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｢なーんだ、A水着着てないのー？｣



少し残念がりながら天馬がそう言った。そう、茜先輩や水鳥先輩、葵が可愛らしい水着を着ているにも関わらず、私はいつものジャージを着ていた。



半パンを履いているが上は半袖の上から長袖のジャージを着ている。なぜなら日焼けをしたくないからで、今の私の姿は完全に"夏"ではなかった



｢馬鹿だなぁ天馬くん、Aは水着見せるのが恥ずかしくて上から羽織ってんだよ。｣




｢別に何も思わねぇから素直に脱げばいいのに｣



｢欲が丸見えだぞ狩屋｣




何故か分かっているような口調で天馬に話すマサキを見て話を続ける



『いや、着てないけど…』



｢…………、はっ！？｣





｢え、おまっ、なんで……！？はっ！！？？｣




｢動揺しすぎだろ｣




何故か誰よりも驚くマサキに水鳥先輩が容赦なくつっこむ




｢おい！海といえば水着だろ！それに1回家に帰って水着準備する時間もあったんだし！なんで着てねぇんだよ！！｣



『今日すごい声出るね…』




『私、泳げないから。水着いらないかなって…』




｢泳げなくても水着は着るだろ！！！｣




｢着ないだろ｣



｢なんか今日の狩屋必死だね｣




今まで見た事ないぐらい怒りながら叫ぶマサキを見て、京介も天馬も少し引いていた






｢だとしても、Aちゃんその格好暑くない……？｣





『今にも溶けそうです。』




｢上だけでも脱いだらいいんじゃねぇの？｣





親切にそう言ってくれた水鳥先輩に対して申し訳なく首を横に振る。






『私、本当に日焼けしたらしばらく寝るのもきついぐらい痛くて……、あの日々をまた繰り返すと思うと…』






暑い中なのに真っ青な顔をした私を見て｢じゃあやめといた方がいいな…｣と水鳥先輩が言った

3→←1.夏だ！海だ！青春だ！

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