【イナGO】stay foolish 番外編 2

1.夏だ！海だ！青春だ！ ページ14

ジリジリと肌を焼き付ける太陽。海から来るのは今となっては涼しい風と塩の香り。鉄板の上を歩いているのかというほど熱い砂浜。少し気を抜くと倒れとしまいそうな暑さの今日。




私たち雷門サッカー部は海に来ていました。





夏休みだと言うのに、この灼熱の中部活だらけの毎日。誰からお願いしたという訳でもないが、みんなの空気を察した円堂監督が気晴らしにみんなで海に行こうと提案してくれた




提案して満面の笑みで笑った円堂監督は、今私たちを苦しめている太陽の光よりも輝いていたと思う。





｢今日は練習のことを忘れて楽しめ！｣




円堂監督の掛け声により、みんなはテンションが上がり一斉に海へと駆け出した。中でも1番テンションが上がっているのはもちろん浜野先輩で、彼はここに来る前から水着を着ていた。





サーフボードを脇に抱え、お腹には水色の浮き輪、もう片方の腕には釣竿、頭にいつものゴーグル、夏は始まったばかりだと言うのに黒く焼けている肌の彼は、夏の象徴と言っても過言ではなかった。





みんなが楽しんでいる様子を遠くから見つめる私。茜先輩と一緒に立てた可愛らしいパラソルの下にレジャーシートを敷いて、ちょこんと座っている。







『茜先輩は泳がなくていいんですか？』





｢私は写真撮影専門……｣





そう言った彼女はいつもよりキビキビ動いて神童先輩の写真を撮っていた





｢そういうAちゃんは泳がなくていいの？｣





偶然近くにいた葵がパラソルの中を覗きながら質問をする






｢確かに、なんでAだけそんなとこで休んでんだよ｣





『私は…』





声が聞こえたのか、興味津々にマサキも話に入ってきて様子を伺いに来た天馬や京介達も視界に入る

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