【イナGO】stay foolish 番外編 2

1.ブス ページ2

｢あのさ、最近調子乗りすぎじゃない？｣














学校が終わり、部活へと行こうとした時、気の強そうな女の子達に校舎裏に来るように言われた







ついにこの時が来てしまったかと思う。確かにあんなイケメン達の近くで過ごしてたらこんな時もあるよねと1人で納得する







生憎手持ちのお金もそんなにないのでどうやって乗り越えようか考える







｢ねぇ、聞いてんの？｣






そう聞いてきたのは、5人いるうちのリーダー的存在の人で、恐らく先輩だと分かった







『は、はい…。』








｢サッカー部のマネージャーなんて言って、みんなに媚び売ってるだけでしょ？｣







拝啓お母さん、少女漫画のヒロインみたいなことが今現在私の身に起こっています








こんなことってあるんですね









｢しかも神童くんだけじゃなくて、霧野くんとか、みんなのこと考えられないの？｣







｢剣城くんとかも仲良いし！｣







どうしよう媚びを売ってるつもりはなかったんだけど……








『すみません。』









｢っ、あんたさ、ずっと関係ないみたいな顔してウザイんだよね！｣









そう言ってそのリーダー的存在の子は私の胸ぐらを掴んで壁にガンッと押しつけた









少し頭を打ち、その時痛みで小学校の時にいじめられていたことがフラッシュバックして来た












あぁ、これだから恋愛とか好きとかいやだったんだ









｢何？怖くて声も出ないわけ？｣








前髪を掴まれ顔を無理やりあげられて、一気に前の時と同じ怖さが出てくる









1度怖いと思った自分の体はもう抵抗できなくて、さっきまで余裕で色々考えることができていたのに、もう思考が上手く回らなかった

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