【イナGO】stay foolish 3

過去 ページ11

『恋が分からない』




そう言うと、もちろん意味がわからず黙り込む京介。



別に言おうと思っていた訳でもないし、隠してた訳では無いけれど、ここまで言った以上、ちゃんと話した方がいいのかなと思う




同じく本当の気持ちを伝えてくれた京介に、私も伝えないのはフェアじゃない。




｢どういうことだ…｣






『私ね、小さい頃に好きな人がいたの』





『確か、小学3年生ぐらいの頃で、初めてできた好きな人だった』




『でも、その人はいわゆる人気者で、私以外にもたくさんその人のことが好きだったの』






『いつか、私がその人のことが好きって本人にバレちゃって……』






『……そしたらその男の子も私の事好きだって、他にもたくさんその人のことが好きだったのに、私を選んでくれたんだって嬉しかった。』







『でも、それからすぐにいじめというか、嫌がらせというかそんなものが続いて……』
















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｢この子の方が先に○○くんのこと好きだったんだよ！｣











｢Aちゃんの方が後なのに！｣











｢Aちゃんがとったんだ！！｣





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『小学生のいじめとか、嫌な言葉とか、気にすることじゃないって分かってる』






『でも、恋愛とか好きとかそんな言葉聞くと、いつもあの事を思い出して……』





『人が怖くなって、何も信じられなくなって』






『好きがわからなくなった』



















『正確に言うと、好きっていうのは分かる。友達とか家族とかみんな好きなんだけど、恋愛の好きってなると考えられなくなって、そのうち分からなくなってくるの……』

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