姫と呼ばれた乙女（？）な彼とふとイケメン系な少女【Q.K】

祝3周年!!~その6~（ちょっとだけ変えました） ページ18

「私は遠慮しておきます」

「んー。水上は？鶴崎くんも川上も参加するけど」
「え、鶴崎参加すんの!?」
「売られた喧嘩は勝つ！」
「鶴崎も大分酔っ払ってるなぁ･･･。俺は不参加で」
「えー、水上参加しないのー？」

私としてはぜひ参加して欲しかった

「俺はAと一緒に飲んでますね」
「あっそ」

え、一緒に飲むこと確定なんですね、水上ｻﾝ

水上さんの言葉を聞いた川上さんがﾑｽｯとしつつも不安そうな顔でこちらをみた

多分私が飲みすぎないか心配しているんだろう

気をつけます、の思いを込めて笑顔を返しておく


「愛されてるねぇ」の呟きは耳に入る前に霧散した



「伊沢さんのせいで話が逸れたんだけど、＿＿＿＿」


✽・:..｡o¢o｡..:・

あれからさらに時間が経ち時刻は夜の9時30分


そろそろ、お店からお暇することになった
飲み潰れている人たちを起こさなければ

今の状況を一言で済ませるならば、ある意味死屍累々

「伊沢！、起きて。そろそろオフィスに行くんでしょ？」
「うーん」

ニコニコと笑いながら寝ている伊沢さん
福良さんが起こしても起きる気配がない

「須貝さんー、そっちはどう？」
「川上は何とかだけど、こうちゃんと鶴崎くんは全く駄目ー。Aちゃんの方は？」

川上さんは何とか起きてくれたがこうちゃんさんは床で、鶴崎さんは壁にもたれかかって寝ている

「山本さんー、水上さんーそろそろ移動しますよ！起きて下さいー！」

近くにいた2人を揺さぶって起こそうとするが中々起きない･･･

「山本さんも水上さんも寝てますー！ファルコンさんたちはどうですかー？」
「んー？俺達はギリ起きてる」


「もー!!オフィスで河村も山森さんも待ってるっていうのに!!」

全然起きない伊沢さんを始めとするメンバーについに福良さんが少し怒り出した。

「使ってないお絞りっていくつかあるよね？」
「ありますけど･･･？」

福良さんが何故かお絞りの確認をした
と思ったら、少量のお冷を伊沢さんにぶっかけた･･･

「え･･･？」

冷水をかけられた伊沢さんも私も目をパチパチさせている

「え、福良さん？」
「ん？あぁ、Aちゃんは知らないだろうけど、酷いとこうやって起こすんだよ。はい、伊沢お絞り」
「･･･おぉん、ありがとう福良さん」

え、そうなのか･･･、そんなルールが･･･


私も福良さんを見習って机でウトウトしている山本さんにお冷をぶっかけ･･･ない(まぁ流石に)
ただ頬に冷たいお冷が入ったグラスを押し当てた

「冷たっ！！！」

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