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「ここは呪いを学ぶ場だ。呪われてる奴が来る所じゃねーよ」
僕以外の全員が、乙骨君に対して戦闘体制に入っている。
ちなみに僕は椅子に座ったまま、頬杖をついて眺めていた。
「真希ちゃん冷たいねぇ〜」
「颯、次煽ったら殴るぞ」
「すみませんでした真希様」
すると悟が、ここや呪術について話し始めた。
「事前に言ってよ!」と言う顔をする乙骨くん、「今言ったの!?」と言う顔をする乙骨くん以外の生徒、「メンゴ!」と言う顔をする悟。
何だこの状況は。
というか、悟が1ミリも謝罪してる感がないのは何故だろう。
「あ、離れた方がいいよ」
そう悟が言う。
「「「?」」」
ズルルル、というような効果音が適切だろうか。
黒板から大きな手が出てくる。
その手は、片手で真希の呪具を掴み、
「ゆゔだを"ぉぉぉぉ」
「待って里香ちゃん!」
「いじめるな」
もう片方の手で、近くにいた3人を襲おうとした。
「ってな感じで」
ごちゃごちゃになった教室。
その中で、1人謎にテンションが高い悟。
「彼のことがだーい好きな里香ちゃんに呪われている、乙骨憂太君でーす!みんな宜しくー!」
「憂太に攻撃すると里香ちゃんの呪いが発動したり、しなかったり」
それを早く言え、と言う顔で軽くボコボコにされた真希が悟を見ていた。
僕は幸い逃げてたので無事。
「なんにせよ、みんな気をつけてねー!」
そして、勝手に悟が僕らを反抗期認定し、紹介を始めた。
ちょっと良く分からない。
「呪具使い・禪院真希。呪いを祓える特別な道具を使うよ」
彼女は我がクラスの事実上の紅一点だと思う。
「呪言師・狗巻棘。おにぎりの具しか語彙がないから会話頑張ってね」
「こんぶ」
投げやりだな。
「パンダ」
「パンダだ、宜しく頼む」
より雑だった。
あれ、この流れ、僕もっと雑になるんじゃね。
「で、僕の弟の五条颯。これでも一応男」
「一応とか言うなやバカ」
確かに白い髪は肩くらいまであるし、謎に制服スカートだけどさ。
まぁ、いいんだけど。
「え、弟……え、え?」
乙骨君は混乱した。
そりゃそうだ。
「えーと、五条颯です。よろしくな?」
「あ、はい……よろしくお願いします……」
より乙骨君を困らせてしまった…….
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そこら辺に生えてる雑草() - しゅき…((( (2021年10月23日 9時) (レス) @page12 id: dc8ec99537 (このIDを非表示/違反報告)
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