今日:14 hit、昨日:0 hit、合計:71,420 hit
小｜中｜大
遅刻 ページ36
身支度を済ませて1階玄関ホールへと行く。まだ、コネシマの姿は見つからない。
｢…時間間違えたのかな？｣
時計を確認すると、時刻は午前九時を少しすぎた頃。
一応、九時から見回りということになっているはずだ。遅刻だろうか。それとも、実は私が間違えているのだろうか。
そんなことを考えていると、背後から特徴的な声で呼びかけられる。
振り返ると、悠長に歩くコネシマの姿。
｢いや〜、スマンな｣
謝ってはいるがそれほど悪びれた様子はない。
｢遅かったので、時間間違えたかと思いました…｣
｢いや、アンタの方が合ってるで｣
ちょっと嫌味も込めてそう言ってみたが、気がついていないのか普通に返される。
｢まあまあ、15分は遅刻じゃないって事で｣
｢えぇ…｣
｢ほら、突っ立ってる時間ももったいないしさっさと行くで｣
そう言ってズカズカと建物から出ていくコネシマ。
これ以上は何も言うまいと思い、その背中を追いかけることにする。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 66人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
設定タグ：wrwrd , ○○の主役は我々だ!
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：にこ† | 作成日時：2019年10月27日 7時
