【軍パロ】魅入られた瞳は3【d!】 (ページ34)

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優しい人ページ34

『あ、そうだ。Aさん…嫌なことはハッキリ断わってええんやからな…？』
｢えっと…？｣
『いや、キミが嫌やと思ってないんやったらええんだけど。うちの奴ら、無茶な事言ったりしでかす奴が多いから…。嫌ならハッキリ言ったって、キミが無理することはないんやで』
｢ああ、なるほど…。…でも、今のところ嫌なことは特にないですよ。皆さん優しいですし。まあ…、色々思うことはありますけどね…｣

ロボロの問いかけに、素直に思っていることを話す。確かに、そんな無茶な、と思うことはあるし、気になることは色々あったけれど、どれも特別嫌な気持ちになるということは無いのははっきりと言える。

『―そうか』

それを聞いたロボロは、どこか安心したように呟いた。

『それなら良かった…。その、アイツらのことよろしく頼むな？』
｢それは、ロボロさんも一緒ですよ？｣
『へ？』

素っ頓狂な声に少し笑ってしまうが、私は言葉を続ける。

｢ロボロさんも含めて、私は皆さんと仲良くなりたいです｣
『そうか…そっか…。うん、ありがとな…』

へへ、そう照れながら笑う声。
彼含め、本当にここの人たちは優しいのだ。そう実感する。

『それだけや。じゃあな』

そう言って通信は切れた。
私は、シャワーを浴びてから部屋に戻ることにした。