【軍パロ】魅入られた瞳は3【d!】 (ページ27)

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プチお披露目ページ27

｢だから、アンタ強引すぎるんやって言ってるやろ…！｣

そしてどうにか引き留めようとしているらしい、トントンの声。
なんだろうな、デジャブを感じる。
コンコンと扉がノックされる。

｢入ってもいいか？｣

しかし朝とは違いしっかりノックをしてくれる。

｢どういたしますか？｣

店員が小声で声を掛けてくれる。
一応、本人に確認を入れてくれるのがとても有難い。

｢…仕方がない。いいですよ｣
｢かしこまりました。…終わりましたので、どうぞお入りください｣

一礼すると扉を開けに行く店員。
開いたドアの後ろから、グルッペンとトントンの姿が現れる。
2人と目が合うと同時に、機嫌良さそうに口角を吊り上げるグルッペンと、静かに目を見開き顔を赤くするトントン。

｢…ど、どうですカ…？｣

改めて見られるととても緊張してしまい、言動がぎこちなくなってしまう。

｢ああ、とてもいい。想像以上だ…！｣
｢…おう、なんや、その。…めっちゃ綺麗やな｣

2人の反応が正反対で少し可笑しくなる。
視線を逸らすトントンに反して、背後にも回り隅々まで見てくるグルッペン。

｢ふむ、ただ少し裾が長い所があるな。一部仕立て直してもらおうか｣
｢かしこまりました｣

そして、再度着替えを行うため2人は部屋を出ていく。
ついでにオススメのアクセサリを見繕ってもらった。

｢うむ、実に良い買い物が出来たな。帰りは甘いものでも食べて帰ろう｣
｢あんた仕事…、まあ、ええわ。朝から何も食ってへんからな…さすがに腹減ったわ｣
｢本当に…。時間考えてくださいね…｣