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時間は考えましょう ページ21
｢A！Aは居るか！！｣
バァンと勢いよく開かれた扉とともに部屋に入ってくる、重低音の声。
｢グルさん！アンタ人の部屋入る時ぐらいノックせぇや！｣
それともうひとつの声。
そう、それはひとらんやゾムとの稽古が始まって1週間経ったある朝のこと。
大きな音と声にビックリして飛び起きた私は、目を丸くさせながら二つの人影を見つめていた。
｢おはよう、今日もいい朝だな。そして、ひとつ付き合ってもらうぞ！ちなみに拒否権はないゾ！｣
ハハハハ、と大口を開けて笑うグルッペン。
勝手がすぎる彼にため息をついてから、思っていたことを告げる。
｢分かったので、支度をしますから、部屋を出ていってください｣
ベッドから降りると、彼の背中を押して無理矢理部屋から押し出した。
トントンさんは｢スマンなぁ…｣と申し訳なさそうに手を合わせていた。
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作者名：にこ† | 作成日時：2019年10月27日 7時
