【軍パロ】魅入られた瞳は3【d!】 (ページ20)

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お開き…？ページ20

｢やっぱ、君面白いなぁ…。でも、わきが甘いで｣

体を捻りひらりと躱される。

｢わっ…！｣

大振りだったこともあり、勢いあまって前につんのめる。
しかし、転倒することはなかった。
腰に回された手により、支えられたのだ。

｢わぶっ…｣

後から両手に頬を挟まれ上を向かされる。
若草色の瞳に覗き込まれる。

｢そんな大振りしてると、隙が大きすぎてすぐやられてしまうで。動きは最小限に素早く、が基本や。でも、俺の動き良く見とったんやな。面白かったで｣

そう言って、ニイっとギザギザの歯を見せて笑う。

｢あ…あいあとうございまふ…｣
｢んふふっ。暇な時誘うから、またやろうや、な？｣
｢じゃあ今度はちゃんと、声掛けてくだひゃいね？｣
｢わーった、わーった！ちゃんと声かけるから！｣
｢そうしてください｣

やっと手を離してもらえ、喋りやすくなった。
無理矢理上を向かされていたので、地味に痛む首を抑えていると肩を組まれる。

｢ていうことでコレから一緒に食堂行こうや！！｣

その言葉にサーっと血の気が引く。
以前、鬱と見たあの光景が脳裏によぎる。

｢い、いやぁ…遠慮しときます…｣
｢そんな遠慮しなくてええんやで！いっぱい動くと腹減るやろ？食べに行こうや！｣

何とか肩に回された手を引き剥がそうとしてみるが、ビクともしない。
むしろ更に力が込められた。いたい。

｢さっ！行くで～！｣
｢…｣

自分の運命を悟り、黙ってズルズルと引きずられていくことにした。
途中で出会ったコネシマとエーミールも巻き込まれた。
その後は、もうお察しである。