【軍パロ】魅入られた瞳は3【d!】 (ページ19)

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教えと実践ページ19

｢うーん、まあ、ええわ…。次、行こか｣

そう言われ、逆向きにナイフを構えてみる。
何だか刃が手首に当たりそうな感じがする。
これ、思っているよりも難しいのでは…？

｢ああ、これな。持つ時はこうやって、ちょっと手首反らしてみ｣

そう言って後ろに回ると手首を軽く掴まれる。

｢この方がやりやすいと思うで｣

先ほどよりも近く、耳元で聞こえる声に一瞬ドキリとする。

｢やってみよ｣

しかし彼は気にしていない模様。
距離を取るとゾムはナイフを順手持ちで構える。

｢…じゃあ、行きますよ…｣

今度はこちらから走り出す。
先程のゾムの動きを思い出しながら。
攻撃範囲に入ったら、ナイフを振る！

｢ええでええで…！｣

避けられたらそのまま後ろに腕を振るように引く。

｢…！ハハハハ！！ええやん…！！｣

ゾムも、私が先程の動きを真似ていることに気づいたのか嬉しそうに笑う。
攻撃は華麗に躱される。
浮いた左足に重心を移動させ、1歩大きく踏み込み、そのままそれを軸に、右足から右半身を捻るように腕を振る。
彼みたいにこういったことに慣れてるわけでは決してない。
ひとらんと護身術をやった時に、重心のかけ方も教えて貰った。それを活用しているだけに過ぎない。

｢やっぱ、君面白いなぁ…。でも、わきが甘いで｣