【軍パロ】魅入られた瞳は3【d!】 (ページ17)

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持ち方からページ17

｢本物じゃないですか…｣
｢せやで｣
｢いや、せやで、じゃないですよ。危なくないですか｣
｢大丈夫やって。本物の方が掴める感覚ってのがあるはずやから｣
｢はあ…｣

はず、という所に不安しかない。
この人、多分人に物教える時擬音とかすごい使うタイプな気がする。感覚で出来ちゃうから教えるのあんまり得意じゃなさそう。

｢とりあえず、ナイフの持ち方から簡単に説明するとな。んー…まあ、持ち方にも色々あるとは思うんやけど、戦い方とか目的によって変わってくる感じやな。普通はこうやって、まっすぐ構えるやろ｣

そう言うと、模擬ナイフの刃をこちらに向けるように構える。

｢こっちの方が手首の動かせる範囲が広くて、速く切りつけられる。状況にもよるけど、大型ナイフとかだとこの持ち方にもの方が、闘いやすいな｣

こんな感じと、ナイフをブンブン振り回す。

｢しっかり握れるから相手に武器を取られるってこともまあ、防げるな。んで、これを逆に持つのが逆手持ち｣

クルっと器用に手元でナイフを回して、逆さまに持ち変える。
よくゲームとか漫画なんかで、この持ち方をするキャラクターを見た事がある。

｢真正面からよりも、攻撃範囲が狭くて後ろからの暗殺とかに向いてると俺は思うけど、相手の攻撃もいなせる。俺はこっちの持ち方の方が好きやな｣

クルクルとナイフを持ち替えながら振り回していく。慣れた手さばきだ。
ただし、素人な私からすると違いがわからない。

｢まあ、やってみたらわかるやろ。最初に教えた持ち方からやってみよか。実践や｣