【軍パロ】魅入られた瞳は3【d!】 (ページ14)

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似たようなことページ14

ブラブラと適当に通り沿いを歩きながら、ちょこちょこ彼女が気になる素振りを見せた店に入る。
ただ、だんだん気分が悪そうな様子を見せている。
人の目、というものにそれほど敏感なのだろう。
そしてどれだけ、しつこいのだろうか、とも思う。
まあ、あらかた犯人の察しはついている。キッパリしている所もあるのだが、変なところで変にしつこい。まさか、ストーカー紛いにまで成り上がるとは思いもしなかった。

｢そこの店でもちょっと見てみるか？｣

そう指を指したのは複合の少し大型のお店。

｢…いいですよ｣

先ほどよりも顔を青くした彼女。
ここなら、座れる場所もあるだろう。
中に入ると彼女は、手洗いに行ってくると言ってそばを離れた。
彼女の様子も相まって、これは本気でお礼をしないとなぁと思い、付近をぶらつく。

｢お？｣

ふと、目に青色のヘアアクセが止まる。
海を思わせるようなグラデーションに、イルカのような金の装飾がついたもの。

｢これええな｣

そう思い手に取ると直ぐに会計に向かう。
どう渡すか悩みつつ、簡易的なプレゼント用の袋に入れてもらう。
これなら何かしらに使えるだろうし、特に作戦に使用しなくてもシンプルに贈り物にできる。
ふと、以前ゾムが黄緑色のパーカーを彼女に選んであげたという話を思い出した。

｢…ああ。俺も似たようなことしてるんやなぁ｣

そうぽつりと呟いた。