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少し気まずい ページ11
しんと静まり返った食堂で、食事を続けているとガチャと扉が開いた。
｢あ｣
｢…っす｣
現れたのはショッピ。
いつものヘルメットは外し、寝癖の残ったままの髪が顕になっている。目が合い、互いに会釈をする。
ワゴンから朝食を取ると、少し離れた位置に腰かける。
なんだか気まずい。
特に何も会話のないまま、私の方が食事を先に終えてしまう。どうしよう。
お盆を持って食器を下げにいく。
｢どうっすか｣
不意にそう声を掛けられる。
｢えっと…？｣
｢だから、体調。大丈夫すかってことです｣
意味がわからず返答に迷っていると、改めて問われる。
｢あ、はい。お陰様で、すっかり｣
｢ほんま、気をつけてくださいね｣
こちらに視線だけ向けながら、ぶっきらぼうに告げられる。
本当に関わりづらい人だ。
でも、心配してくれていたのだと隠れた優しさを感じる。
｢ありがとうございます｣
再度お礼を言って食堂をあとにした。
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作者名：にこ† | 作成日時：2019年10月3日 14時
