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リベンジ ページ22

「何もわかんなかった。みんなをどう救えばいいのか。手がかりが何もねぇ!!
千冬ぅぅぅ、場地くぅぅぅぅぅん。」

心のつっかえ棒みたいな何かが外れて、子供みたいにみっともなく泣いた。

「辛ぇよぉぉぉ、悲しいよぉぉぉ。」

その時、誰かに抱きすくめられた。

圭「京?!」
千「いつから?!」

え、姉ちゃん?!
じゃあ、さっきの聞かれてた?!!

「ね、ねえちゃ、」
貴「偉いねぇ、武道。」

頭を優しく撫でられた。
何だか、すっごく昔――12年どころじゃない、もっと昔に戻った気分だ。
ヒーローごっこをして、怪我だらけで帰って、姉ちゃんに治療されながら叱られて、その後はいつも抱きしめられて、「偉いね、頑張ったね」って言ってくれた。
いつもそれをされるのが、心のどこかで楽しみにしていた。
姉ちゃんに抱きしめられて、褒められて、それだけで帰る場所に帰ってきたんだって思えた。そんな暖かさが、いつも姉ちゃんにはあった。

「うぅ、ああ、ねっ姉ちゃん、うあ、うあああああああ。」

この暖かさを絶対に守ると誓った。

ある程度泣きじゃくって、改めて姉ちゃんに全てを話した。
アッサリ信じてくれた。怖いくらいに。

千「あ、雨止んだな。」
圭「ホントだわ。」

あんなに大雨だったのに、いつの間にか止んでいた。

「ありがとう、みんな。何か吹っ切れた。」
貴「とりあえず武道。アンタ無茶しすぎ。説教ね。」
「え”?!!」

姉ちゃんの説教はマジ勘弁!!

ーーーーーーーーーーーーーー

武道がスクッと立ち上がる。それは、もうさっきまでの我武者羅で捨て身なものじゃない。

武「決めたよ、千冬、場地くん、姉ちゃん。
俺はもう、東卍のトップになるまで未来には戻らねぇ!!」

そっか。それが武道のやるべきことなんだね。
武道からは強い決意を感じさせられた。もうやるべきことを見失ったりなんてしないだろう。

武「これが俺の最後のリベンジだ。」

武「よーし、やってやる!!」
千「ついてくぜ、相棒。」
圭「これからも頼むな、隊長ぉ。」

ーーーーーーーーーーーーーーーー

黒「気圧重いなぁ。こういう日は何かあるって思ったらさぁ、お前が来たんだ、稀咲。
言いたいことわかる?」

黒「乱気流が来た。」

黒「何でウチに入る気になった?」

稀「俺なりのリベンジってとこですかね。」

黒「ふーーん。ま、いっか。入ってくれたし。
・・・もう少しで会えるね、京。」

石頭でしつこい奴→←天からの恵みに感謝



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未雪姫 - なんて神作作ってくれちゃったんですか⁈ありがとうございます、後世に語り繋ぎます。 (6月13日 21時) (レス) @page48 id: 2caf6a868c (このIDを非表示/違反報告)
朝はパンよりご飯派 - うぅ殴り潰したい程素敵なハッピーエンド途中感動で涙が、、、うぅ本当にお疲れ様でしダァ(´;Д;`) (2022年8月23日 1時) (レス) @page48 id: 913863b25c (このIDを非表示/違反報告)
Yona - ああああああ!!!素晴らしいハッピーエンドだぁぁ!!神作品ありがとうございます!本誌もこんなだったらいいのにー!わー!!(語彙力低下中) (2022年8月13日 14時) (レス) @page48 id: ca15e254da (このIDを非表示/違反報告)
Ⓜ︎さん - 完璧なハッピーエンド!感動です!!お幸せに! (2022年8月12日 17時) (レス) @page46 id: a6ddf4ad2b (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - やっはり、場地さんもかぁ。京さんやだよぉ〜 (2022年8月10日 19時) (レス) @page36 id: 1c08a873e8 (このIDを非表示/違反報告)

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作成日時:2022年8月1日 20時

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