お母さん ページ9
母「ふふっ！やっぱり、そう言うと思った！」
―――京なら、なれるわよ
「・・・あったりまえじゃねーかよ！私は一度決めたことは絶対ぇに曲げねぇんだ！」
母さんにも、そんな姿を見せてやる。見せてやりたい。見せたい。
だからさ・・・最期みてぇなこと、言わねぇでくれよ。
母「京。貴方はすごい子よ。私の自慢の子。」
「・・・母さんの娘なんだから、当然だろ。」
母「いいえ。私は京みたいに上手に生きることができなかったわ。」
「上手にって・・・まだ１０にも満たねぇぞ。」
そういうのはもっと年食ってから言ってくれよ・・・。
母「・・・京。」
「ん？」
母「貴方は誰かに愛されながら死になさい。理想的で素敵な旦那さんと結婚するのよ。」
「ははっ。気が早すぎるだろ。」
私の話、もっと聞いてくれよ。
母「・・・武道のこと、お願いね？お姉ちゃん。」
ぎゅっと手を包み込まれたと思ったら、言った。
「・・・私は、大切な人のことを守るよ。「お姉ちゃん」だもん。」
母「・・・良かった。」
お母さんは、世界一優しい笑顔を見せてくれて―――
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『はい。どうされました？』
ナースコールを手に取り、連絡する。
涙が出そうだったけど、グッと下唇を噛んで耐えた。だって、「お姉ちゃん」は泣かないから。
「お母さんが、死にました。」
ーーーーーーーーーーーーーー
京のお母さんが死んだ。京の家で葬式をやるらしく、俺やシンイチロー、じいちゃんとエマと場地も参列した。
葬式にはあんまり人が来ていなかった。来ていたとしても、大して悲しそうな顔をしていない。
俺たちは顔を見合わせた。
武「なーなー！また人来たぞーー！何すんの？」
「武道、ちょっと大人しくしとこっか。」
何故かはしゃいでる男の子とその子をあやしている京を見つけた。
男の子は目が京そっくり。多分あの子が京の弟だろう。
場「・・・なぁ。変じゃね？」
「うん・・・。」
流石におかしい。
タケミチはもう小学二年生。自分の母親が死んで、悲しくないのだろうか？
一方、京はというと、泣いてはいなかった。でも、隈はひどいし顔色も悪い。
あいつ、なんか無理してね？
俺らに気付いた京が他の奴にタケミチを任せてやって来た。
貴「この度は、母の葬式に来ていただきありがとうございます。」
お前、変だよ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 131人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
作者 - コメントありがとうございます。更新、頑張ります。 (2022年7月20日 0時) (
レス) @page44 id: db786199f7 (このIDを非表示/違反報告)
この作品にハマったものですＺＥ☆ - マジで！マジで！マジ(( 面白かったです！更新待ってまーす♡ (2022年7月19日 17時) (レス) @page43 id: 2d1d3bdc6c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時：2022年7月13日 20時
