弟子にしてください！！ ページ15
「・・・はああぁぁぁぁぁっっ？！？！」
龍「お前、今すんげぇ顔になってんぞ。」
「いや、だって！！」
裁縫のことに関して、今までポンコツだの下手くそだのしか言われたことがなかった。
でも、たった今褒められた・・・。
「いや、でも、えぇ・・・と、３０分くらいねばってやっとそれだぞ？」
万「京が遠慮するなんて・・・明日は嵐だ。」
「うっせぇ遠慮じゃねぇわ。・・・どう反応したらいいんかわかんねえんだよ。」
万、圭「「気持ち悪。」」
髪の毛引っ掴んでお互いの頭を打ち付けてやった。お前らそんな心配しなくていいぞ。こいつらが悪い。
三「ん？苦手なのに弟のために頑張ったんだろ？裁縫。」
―――めっちゃ良い姉貴じゃん
頭をポンポンッと撫でられた。
「・・・妹扱いしてんじゃねぇぞ！私は姉貴だ！妹じゃねぇし！」
三「おうおう。俺は兄貴だよ。妹が二人いる。」
「話聞けよ！！・・・え、妹いんの？今度紹介してよ。イチャイチャしてぇ。」
三「直球だな。まぁ良いけど。・・・んじゃ、その代わりちょっとそれ貸してくれよ。」
私の返事を待たずして、隆は裁縫道具とエプロンを手に取った。なんとなくわかってたけど、こいつ意外と強引だな・・・。
「は？速、細か！！」
万「へぇーー、三ツ谷って裁縫できんだ。」
龍「この前なんて売り物みてぇなぬいぐるみ作ってたぞ。しかもオリジナル。」
パ「俺ぁ馬鹿だけど、三ツ谷がめっちゃ凄ぇっつうことはわかるぞ。」
隆って本当は女子なんじゃねぇの？！！
そんなことを言ったら兄貴が兄鬼になりそうだから黙っといた。
三「ほれ、できたぞ。」
隆から受け取ったエプロンの名札にある縫い目は、私が３０分かけて縫った縫い目よりもよっぽど細かく綺麗だった。おまけにかかった時間は５分にも満たない。
「弟子にしてください！！」
圭「京に土下座させた？！」
龍「こいつ、情緒不安定？」
パ「ジョーチョフアンテイって何だ？」
虎「ぷっ！何この子、面白〜〜。」
万「やった！これで京に色々命令できるっ！！」
「外野は黙っとけ。」
でも、たしかに弟子になるからには何かしら命令されることは覚悟しとかないとな。
「お姉ちゃん」だから裁縫くらい完璧にできるようになりたい。パシリでも何でも、甘んじて受け入れよう。
そう覚悟を決め、もう一度深々と頭を下げると、
三「なぁ。お前って携帯使える？」
「へ？」
なんとも間が抜けるようなことを言われた。
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作者 - コメントありがとうございます。更新、頑張ります。 (2022年7月20日 0時) (
レス) @page44 id: db786199f7 (このIDを非表示/違反報告)
この作品にハマったものですＺＥ☆ - マジで！マジで！マジ(( 面白かったです！更新待ってまーす♡ (2022年7月19日 17時) (レス) @page43 id: 2d1d3bdc6c (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2022年7月13日 20時
