信じても ページ10
「ねぇその人誰なの?Aー」
「ちょ、ちょっと!ちゃんと紹介するから離してっ…」
思わず身を若干捩る
耳元で喋られているので少しくすぐったい。
「ん、分かった」
ぱっと一気に背中とお腹にあった熱と締め付けが無くなって徐々に体温が元通りになっていく。
暑かった部分に服の隙間から入り込んできた風が吹きすさんで涼しさを感じた。
そうだな最初に紹介する方はやっぱり…
「肆菊。こちらは煌帝国第二皇子の練紅明ね」
「紅明です。初めまして」
紅明が肆菊に軽く会釈する。さて次は
「こっちは季肆菊」
「肆菊です。初めまして…紅明でいいかな?」
「えぇ結構です。」
微笑みあう二人を見ながら二人の手を握る。紹介もし終わったしそろそろ良いよね
「あのね肆菊。紅明を貴方に紹介したのはこの城の中の事を説明してもらおうと思ってしたの。ほら私さっき言ったでしょ?私じゃ説明しきれないって」
「あぁそんな事言ってたね」
そんな事って……この人ちゃんと私の話し聞いてたのかしら?
「案内役が私でよろしいのであれば引き受けますが…」
どうします…?と無言の問いかけをしてくる紅明に肆菊は
「勿論。むしろ紅明がいいかな紅明の事僕結構好きだし」
にこにこ笑いながら手を紅明の方へつき出す肆菊に一瞬少し驚いたように目を見開く紅明だったが、すぐ元に戻りそれはよかった嫌だと言われたらどうしようかと思いましたよ。と少し嬉しそうにつき出された手を握り握手を交わした。
「ふふっじゃあ行こっか。紅明宜しくね」
「はい。私が教えられる範囲なら」
ところでいつまで手を握っているおつもりで?と聞く紅明に言われてそう言えばと思い出したが、何となくこの状況が嬉しくて、ちょっと笑う。
良いじゃない。いつまでだって
「よく考えてみれば紅明は私の弟な訳だし」
「お、弟ですか?」
「うん。だって紅炎の弟でしょ?私は紅炎の嫁な訳だしでも…」
「でも?」
「年齢的には紅明の方が年上なんだし…お兄ちゃん何だよね。何て呼べばいいんだろう?」
すると突然肆菊が横から割り込んできて
「“紅明お兄ちゃん”で良いんじゃない?」
おぉ…結構
「それ良いかも」
意地悪そうな肆菊の笑顔に気づかなかった私は本当に良いと思ったのだが紅明は
「んなっ…!!そ、その呼び方はやめてください!!」
何故か少し焦っていた。何故だろう?
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クロエ・カナリア(プロフ) - リリスさん» ありがとうございます!!それと更新しました!!これから色んなハプニングを書く予定なので更新頑張っていきたいと思います!! (2014年8月12日 15時) (レス) id: 784221778b (このIDを非表示/違反報告)
リリス(プロフ) - だから頑張ってください! (2014年8月12日 12時) (レス) id: c1c3251abd (このIDを非表示/違反報告)
リリス(プロフ) - 気にしません! (2014年8月12日 12時) (レス) id: c1c3251abd (このIDを非表示/違反報告)
クロエ・カナリア(プロフ) - リリスさん» 暖かいお言葉が胸に染みます。本当にありがとうございます!!それと3DSの都合により更新できなくてごめんなさい!!今後もこのような事が多々あると思いますが末長く宜しくお願いします! (2014年8月12日 9時) (レス) id: 784221778b (このIDを非表示/違反報告)
クロエ・カナリア(プロフ) - *ギーマ*さん» あ、ありがとうございます!!これから更新頑張っていくのでこの作品を見守っていていただければと思います。それと3DSの都合により更新できなくてごめんなさい!! (2014年8月12日 9時) (レス) id: 784221778b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クロエ・カナリア x他1人 | 作成日時:2014年7月25日 22時