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本当に ページ9

「…Aの事と言いましたね」
「えぇ」


 二人の間に流れるしばしの沈黙。それを断ち切ったのは吹き出したような陽美殿の笑い声だった。


「あっはははははそんな風に睨まないで下さいなもったいぶるつもりはありません事よ」


 俺としてはどう考えても話をもったいぶっているようにしか聞こえないのだが…その感情が目に表れていたらしい。目は口ほどにものを言う。とはよく言ったものだ



「ふふっこれ以上紅炎殿を苛立たせるのはどうやら得策では無いようですね」



 陽美殿はにっこりと言う効果音がつきそうな微笑を顔に貼り付ける


「でも本題に入る前に聞かなければならない事があります」


 その微笑は、楽しげな雰囲気を出しながらもどこか真剣さを帯びていた




* * *


「ここは広いね」
「ねー私も最初の頃は迷う位だったし」


 今は禁城内の手のつく所からとりあえず肆菊を案内しているのだが私だけでは全部が全部説明しきれないのでここは誰か助っ人がほしいところなのだが……


「ん?あれは…」
「どうしたの?A」
「え?いや…ちょ、ちょっと待ってて」


 肆菊をおいてある人の元へ走る。あの人ならきっと上手くこの城の説明をしてくれるだろう


「紅明っ!!」
「おやA殿ではありませんか」


 ご無事だったのですねとさらっと怖い事を言いながら鳩に餌をやる紅明に何の話よっと軽く反論した後ことのなり行きを説明した。


「あ、この後暇だったらでいいのよ紅明忙しいし」


 いつも手に持っている扇で口元を隠し視線を下に向ける紅明を見て、少し焦って手をあたふたさせて言う私にいえ…と相づちをうち視線を上げると


「…この後用事は特にありませんし私で良いなら引き受けますが」
「良いの?」


 そう聞き返した時に背中に熱が広がりお腹の前で腕が交差するのが視界に入った


「うわっ」
「Aその人は?」



 ぎゅうっと痛い位抱き締められて驚くが少し動けば頬に唇が触れてしまいそうな程近くにあった顔に何だと安堵した


「肆菊…」


 とりあえず離して紅明の視線が痛いから

信じても→←真(まこと)の事なのかと



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設定タグ:マギ , 練家 , 紅炎   
作品ジャンル:恋愛
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クロエ・カナリア(プロフ) - リリスさん» ありがとうございます!!それと更新しました!!これから色んなハプニングを書く予定なので更新頑張っていきたいと思います!! (2014年8月12日 15時) (レス) id: 784221778b (このIDを非表示/違反報告)
リリス(プロフ) - だから頑張ってください! (2014年8月12日 12時) (レス) id: c1c3251abd (このIDを非表示/違反報告)
リリス(プロフ) - 気にしません! (2014年8月12日 12時) (レス) id: c1c3251abd (このIDを非表示/違反報告)
クロエ・カナリア(プロフ) - リリスさん» 暖かいお言葉が胸に染みます。本当にありがとうございます!!それと3DSの都合により更新できなくてごめんなさい!!今後もこのような事が多々あると思いますが末長く宜しくお願いします! (2014年8月12日 9時) (レス) id: 784221778b (このIDを非表示/違反報告)
クロエ・カナリア(プロフ) - *ギーマ*さん» あ、ありがとうございます!!これから更新頑張っていくのでこの作品を見守っていていただければと思います。それと3DSの都合により更新できなくてごめんなさい!! (2014年8月12日 9時) (レス) id: 784221778b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:クロエ・カナリア x他1人 | 作成日時:2014年7月25日 22時

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