疑って ページ12
「ねぇーぇ紅明お兄ぃちゃーん」
「ですからっその呼び方はやめてください!!A殿に呼ばれるならまだしも…というか肆菊殿の方が私より一つ歳上でしょう!?」
「え?知らなーい」
「ん?私なら呼んで良いって事?」
「…はぁA殿なら」
ぎゃあぎゃあわぁわぁ楽しく騒ぎなから禁城内の散歩をしていますが、今は紅明の呼び方について議論しています。
「ねぇ紅明。私本当に“お兄ちゃん”って呼んでも良いの?」
聞きながら紅明の顔を覗きこむ。紅明の顔から多少動揺の色が見えたが、すぐに無くなりA殿なら良いですよ。というので、有難う。とお礼を言いたかったのだが…
「えー!!じゃあ僕はー?」
という肆菊の声に遮られ言えなかった。
その声に、紅明にしては珍しく、くわっとまるで噛みつくように声を少し荒らげて反論した。
「駄目に決まっているじゃありませんか!!歳上に兄と言われるなんて…気持ちが悪いです」
「ちょっとひどすぎるんじゃない!?」
そんなやり取りをさっきからずっと繰り返している二人を私は、あははっと苦笑いしながら眺めていた。
* * *
「…ふぅあなた方といると本当に疲れます」
禁城内の散歩を終わらせ、少し休憩をしていた時。ぽつりと呟いた紅明“お兄ちゃん”は、その言葉通りとても疲れているようだった。
「有難う紅明お兄ちゃん。お兄ちゃんのおかげで肆菊をちゃんと案内できたよ」
「いえ、礼には及びませんよA」
二人で顔を見合わせて微笑みあった。
お兄ちゃんは、さっきまで私に対して『殿』と言う言葉を使っていたが私が、そんなのいらないと言って私に対して使わせないようにした。
「ねー紅明。A。僕をまるで居ないもののように扱うのはやめてくれないかな?」
「そんな事してないよ?」
「えぇAの言う通りです」
紅明の僕に対する扱いが酷い……と泣き始めた肆菊を無視して、Aこの後鳩の餌やりにいくのですが、一緒に行きますか?…と言う返事に勿論と返してしばらく日の光を浴びながらぽや〜と何も考えずに過ごした。
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クロエ・カナリア(プロフ) - リリスさん» ありがとうございます!!それと更新しました!!これから色んなハプニングを書く予定なので更新頑張っていきたいと思います!! (2014年8月12日 15時) (レス) id: 784221778b (このIDを非表示/違反報告)
リリス(プロフ) - だから頑張ってください! (2014年8月12日 12時) (レス) id: c1c3251abd (このIDを非表示/違反報告)
リリス(プロフ) - 気にしません! (2014年8月12日 12時) (レス) id: c1c3251abd (このIDを非表示/違反報告)
クロエ・カナリア(プロフ) - リリスさん» 暖かいお言葉が胸に染みます。本当にありがとうございます!!それと3DSの都合により更新できなくてごめんなさい!!今後もこのような事が多々あると思いますが末長く宜しくお願いします! (2014年8月12日 9時) (レス) id: 784221778b (このIDを非表示/違反報告)
クロエ・カナリア(プロフ) - *ギーマ*さん» あ、ありがとうございます!!これから更新頑張っていくのでこの作品を見守っていていただければと思います。それと3DSの都合により更新できなくてごめんなさい!! (2014年8月12日 9時) (レス) id: 784221778b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クロエ・カナリア x他1人 | 作成日時:2014年7月25日 22時