◇零肆 ページ7
「何でこんな所に？夢？……………
これ、朝と物凄いデジャブを感じる(汗」
私は真っ暗な場所にひとり立っていた。
「あれ？
踏み台使って夕飯作って食べた後、
風呂入って、
私の鞄中の歯ブラシで歯磨いて、
頑張って布団敷いて、
何で電気やガスとか水道とか繋がってんだろなって考えながら寝て………………。
これ夢だった、って言いたい所だけど今朝のがあるからなぁ〜〜？」
私がそのまま考え込んでいたら、背後から声がきこえた
『こんばんは、私。』
「………………………は？」
思わず後ろを振り向くと、そこには太陽の様で闇の中でも一際目立つ、けれど何処か神々しくて禍々しい光を放ち、黒い煙を纏った濃い夕日色をした球体が浮かんでいた。
『ふふっ…アタシは貴方、貴方はアタシ。
アタシと貴方で千博なの。ふたりでひとりの
瀬尾之千博。それがアタシ達。』
「君は一体？」
話を聞いていると、前のモノを更に黒い煙が包んで、晴れた時には球体の時と同じ、濃い紅の色をした美しい髪を持つ女性となっていた。
私はそのヒトの透き通る様な妖艶で、けれど何処か闇をもつ銀色の瞳に、少しの恐れと畏れを抱いた。
『アタシはアタシよ…
でもネ、アタシは貴方に造られた。貴方に自覚が無くともね。
これからアタシは貴方のモノよ。イレギュラーさん♪』
少し嬉しそうに微笑んで、彼女は言った。
「ちょ、ちょっと待って！あんまり貴方の言っていることが………………
・
・
・
・
「っ……はッ、は………ハァっ………
今のって…？」
私は思わず飛び起きた。部屋はまだ暗いままだが今夜は満月だった為、二重上程の広さがある畳部屋も、障子の隙間からの光でほんのりと明るかった。
ふぅ、私は呼吸を落ち着かせる為に深く息を吐いた。すると身体に何やら違和感を感じた。
「私………変化してる？」
まさか、いくらぬら孫の世界とはいえ私まで変化をするとは思わなかった。
しかし、遠い先祖とは言え、少しは妖怪の血を引いている為、これは普通の変化と言うよりかは先祖帰りと言ったものか。
私は自己完結をした後、ボソリと呟く。
「強く……………ならなきゃなぁ…。」
なぜ気がつかなかったのだろう。
私は未来を知っている。容易にその未来を人に教えることは出来ないが、救済する事なら出来るのかもしれない。
なら、私は私にできる事をやれば良い。
私は明日の為に、もう一度寝る事にした。
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千(プロフ) - 浅葱さん» どうもありがとう御座います！返信が遅くなってしまい、申し訳ありません。私、最近中学に入学したばかりなので、遅くなる事が度々あるとは思いますが、待っていて貰えると嬉しいです！ (2017年4月7日 7時) (
レス) id: c3a5a30d5d (このIDを非表示/違反報告)
浅葱 - 面白いです更新頑張って下さい (2017年3月31日 23時) (レス) id: d80fc865bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：聖千 | 作成日時：2017年3月28日 0時
