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ページ8

太宰side


お昼も食べ終え陽も傾いてきた頃

そろそろ帰ろうかと思い叶愛と共に駅に足を進めた



叶「沢山買っちゃったな〜!ご飯も美味しかったし!」

太「あんなに食べるんだもの驚いたよ」


フフっと笑うと恥ずかしそうに顔を赤くしながら怒る叶愛が映った


叶「そう言う治は余り食べないのね!」

太「私は少食系男子だからねっ」

叶「男子なんて言える歳じゃないでしょ〜」



カラカラと笑う彼女をエスコートしながら電車に乗り込んだ



三駅ほどで私達の最寄り駅に着き改札を出てから少し広場のような場所で話した


叶「今日はありがとう。とっても楽しかった」

太「それは良かった。もう遅いし家まで送るよ」


私がそう言うと彼女は首を横に振った


叶「今日はいいの。と言うかこの関係も今日で終わり」

ずっと下を向いたまま話す彼女の顔を右手で上げると今にも泣きそうな顔をしていた



その瞳を見て身体が動いた



叶「っ!治っダメだよ」

トンっと叶愛に押され少しよろめく


私は叶愛に口付けをしようとしていた


叶「それは、ダメ。…ごめんね。本当は奥さんがいるって事知ってた。でも、奥さんに話かけられて鬱陶しそうにしている治を見たら今話しかければ私に向いてくれるかもって思った」


叶愛は淡々と話し出す。あの日と言うのは愛夏と買い物に行った日だ。珍しく色々聞いてくるものだから少し面倒くさくなっていた



そして数日後叶愛と会って意気投合した


叶「分かってたよ。鬱陶しそうにしていても治は奥さんの事が好きって。今日だって私と重ねてたでしょ?」

太「そんな事!」

叶「あるよ。分かるんだよそういうの。治だってもう気づいてるはずでしょ?早く行ってあげて、手遅れるなる前に。
付け入るような事してごめんなさい。少しの間だったけど一緒にいてくれてありがとう」


そう彼女は儚く笑った




太「…私の方こそすまなかった。君を振り回して傷付けた。
気持ちに気づかせてくれてありがとう」



私が言い終わるとさよならと言って叶愛は歩き始めた




私も自分の、愛夏が待っているであろう家に向かって足を進めた



まだアレは書いていないだろうか。

こんな私の一時の感情で提示してしまった

朝見た顔は驚きと悲しみが混じったようなそんな顔


ごめん。こんな謝罪じゃ済まされないだろう



でも、許されなくても謝るよ




だから頼む





家に居てくれ

い→←だ



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星桜(プロフ) - 魁夢-kaimu-さん» そう言っていただけで嬉しいです!ありがとうございます! (2019年5月28日 11時) (レス) id: 1dea27dd79 (このIDを非表示/違反報告)
魁夢-kaimu- - もうなんか、太宰さんが帰ってきたところでもう涙が止まらなかったです!続編も読ませていたたきます! (2019年5月28日 1時) (レス) id: 6c2b3e4a08 (このIDを非表示/違反報告)
星桜(プロフ) - カゲロウ(白ヰ迷ヰ戌)さん» ありがとうございます!続編もご期待に添えられるよう頑張ります (2019年5月11日 12時) (レス) id: 1dea27dd79 (このIDを非表示/違反報告)
カゲロウ(白ヰ迷ヰ戌)(プロフ) - 凄かったです!(語彙力……)感動で涙が溢れました!続編楽しみにしてますね!お体に気をつけて! (2019年5月11日 9時) (レス) id: 26ee7c4c14 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:星桜 | 作成日時:2019年5月7日 21時

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