【朔間兄弟】行方不明の弟くん【あんさんぶるスターズ】

行方不明24 ページ25

＿No side＿

その後少しなずなと過ごしていると、隣のクラス……3-Aに在籍する髪の短いThe真面目な眼鏡男子が来た。


？「貴様が転校生か…。書類が昨日一気に届いて驚いたぞ。まぁそんなことはいい。俺は蓮巳敬人、生徒会副会長をしている。」


蓮巳「貴様には部活に入ってもらう。1週間で体験を終え速やかに生徒会室に入部届を提出しに来い」


終始上から目線のようであったが、本当に真面目なようだ。Aは取り敢えず蓮巳の目を見て笑った。


A「部活については納得しました。ですが、『貴様』というのを辞めて頂けます？まるで物を指すような言い草だ。」


蓮巳「……色々言いたいことはあるがまぁいい、すまなかった。朔間……だと被るからAでいいな？」


A「ええ、蓮巳さん」


Aが言うと蓮巳は3-Bを去っていった。去る前に「蓮巳でいいがな」とだけ残して。


なずな「あ、A、部活体験行くなら俺が案内してやるぞ！ちなみに俺はテニス部だ！今日は委員会が無いはずだから、一緒に行けるぞ！」


A「委員会もあるんだ。なら…お言葉に甘えて同行させてもらおうかな」


なずな「おう！」


楽しげに話していると、昼休みが終わった。


なずな「そういえばA、よく見てなかったけど、昼は何食べたんだ？」


A「……」


蓮巳と話す前……日和とメールしていた時は食堂にいたのだが、なずなは話に夢中になっていてAが何を食べていたか知らないようだった。

Aは、答えることを難儀した。何故なら、Aは昼食を摂っていないからだ。

元々余り食事が出されたことがなく、少ない余り物を食べていたため摂取量の多い食事が摂れなくなった。

なずなの食べる量だけで結構多く見え、ほかの食事もなかなかの量だったので食べるのを辞めたらしい。


A「余り腹減ってなかったから食べてないよ」


なずな「えっ…午後とか大丈夫か？」


A「大丈夫だよ」


なずなと話していると、また携帯に着信が入った。確認すると、今度はCOSMIC PRODUCTIONのマネージャーからだった。

麻比Aくん、午後からライブの予定があるんだけど…来れる?今夢ノ咲の最寄り駅に車停めてるから、支度ができ次第来れるなら来て欲しいな
Aライブの予定を入れたつもりは無かったのですが
麻比多分七種君だと思うよ

内心面倒と思いながら『わかりました』と答え、Aは帰りの支度を始めた。

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