隣の席の彼女は・・・【ハイキュー・国見 英】

５話【主人公の過去編】 ページ6

ー母サイドー

娘の中学卒業真近・・・

娘に想い人がいる事に気付いた。

でも、私の夫は医者。

娘には、その医者の仕事を継いでもらう必要があった。

何故？

私の夫は世界的に有名な、天才医者だった。

どんな病気でも、遅くて半年、早くて１ヶ月で治せた。

そんな父のＤＮＡを継ぐ娘。

テストで１００点をとらない日なんてなかったし、学年の成績表１位の
順位が落ちる事だってなかった。

私はそれが娘にとって当たり前だと思っていた。

だって夫の娘なんですもの。

それくらいは当然でしょ？

だからこそ娘の想い人は邪魔だった。

その考えは夫も同じだった。

だからある日私は宮城とは違う、北海道に引越しを提案した。

夫はもちろん賛成。

夫が優秀な医者でいる以上、仕事場には困らない。

どこの病院でも働けるし、やろうと思ったら自分の病院だって簡単に
作れる。

と言う事で娘にその話をした。

すると・・・

「えっ・・・・・・」

娘は絶句。

知ってたわよ、絶句する事なんて・・・

だけどあの子だって医者を継ぐ事くらい分かっている。

黙って、思いつめた顔で納得した。

だから私は娘の想い人、国見 英の記憶を娘から消すため、
次の作戦に移った。

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