検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:2,425 hit

3 ページ4

善逸にうどん奢る詐欺をされた後


食べず払わずで帰ったアイツの分を


食べて支払いも済ませ店を出た


その帰り道


街を出て辺り一面田んぼに囲われた一本道を歩きながら私は考えていた


うどん屋さんで善逸に言われた事を



"逃げてばっかじゃ始まんない"



後押ししようと善逸が言ってくれたのに




とっても残酷な言葉だった




逃げてちゃ始まらないなんてさ




逃げなきゃ終わる恋をした私はどうしたらいいの




そりゃ私だって





好き



って伝えられるなら伝えたいよ



願わくば


恋人になりたい



だけど、



前に進めば



今まで思い続けた時間も


破裂してしまいそうなほど溜め込んだ想いも




全部



思い出にはなるけど形にはならないで終わる


そんなの悲しいじゃん



だから私はこの想いを伝えずに



想い続けた形として残したい






分かっているから



伝えずに想い続ける方が



幸せなんだ、私は



だから


いいの



苦しくても


辛くても


やめてしまいたいと思っても



好きって気持ちは変わらないから



私はこのままでいい




頬を伝うもの





それはまるで私の気持ちを否定しているみたいに




溢れ出てくる





ごめん、善逸



私には



『……できないよ』





好き


その二文字が


私を苦しめる

4 善逸side→←2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.9/10 (10 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
6人がお気に入り
設定タグ:片想い , 失恋 , 竈門炭治郎
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:やいばちゃん | 作成日時:2019年12月31日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。