すきがとまらない【名前変換オリジナル】

見たことないわたしの顔 ページ30

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わたしは写真写りが悪い。

顔がひきつっているのか、姿勢が悪いからか。
色んなことを考えてみるけれど少しも答えにたどり着かない。

はい、チーズ！
という掛け声に合わせてその時の楽しさを存分に表現したはずの笑顔は、とても楽しんでいるとは言えないぎこちなさ。

「Aって現実だとこんなにかわいいのにどうして写真だと微妙になるの？」

友達からそんな言葉を投げ掛けられることもしばしば。
誉めてるんだか貶してるんだか。そんなのわたしが知りたいわ！





「Aーこっち向いて。」
「なーに、」

振り向くとスマホをこちらに向けているあかさ。

パシャ

あーあ、撮られちゃった。
大好きな人のフォルダに自分の不細工な笑顔の写真が保存されるのはすごく嫌。

「もー、消してよ」
「やーだね、ほらみてかわいいよ？」
「見たくない！どうせブスだし」
「いいからみて！ほら」

無理矢理顔の前に持ってこられたあかさのスマホの中のわたしは、想像していた自分とは全く違った。

「えなにこれ」
「ね、かわいいでしょ？」
「、、まあいつもよりは。」

写真の中のわたしは、見ていて恥ずかしいくらいでれっとした笑顔で、心を許しきっている人にしか見せない表情なのだろうとはっきりわかる顔だった。

集合写真だとかプリクラだとかで見るわたしの顔じゃなく、彼氏から見た、わたし。
これは自惚れになるのかな、その写真の自分が少し、かわいく見えた。

「俺がいつも見てるAはこんなにかわいいの。俺と撮った写真Aの顔だけ隠して待ち受けにしてるの知ってるからね。」
「うっ、」
「そんなことしないでいいの、Aはかわいいんだから。少なくとも、俺にとっては世界で一番かわいい女の子なんだよ。」
「あー...」

普段甘い台詞を一切吐かないあかさがこんなこと言うなんて。
言われ慣れていないからすごく恥ずかしい。
でも、

「ありがと、うれしい。」
「ん。」

あぁ、あかさの満足げな不敵な笑み。
本当にズルいなぁ。



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なんか16位ありがとうございます！わーい

女だめでしょそれ→←ポッキー関係ない

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