告白。1 ページ30
一旦お風呂を出ると、お姉ちゃんが丁寧に手当を施してくれた。
詩織「ふ〜ん。“脚フェチ”ねぇ。」
不満気にお姉ちゃんが唸る。
詩織「ねぇ泉、ホントにAに手を出したことは無いんだよね⁇」
瀬名「だからぁ、何度も言ったでしょぉ?変なことはしてないってば。」
軽い喧嘩が始まりつつある中、心の中で“脚触るのもかなり変なことです。”とツッコんだ。
だんだんと本格的になってきた喧嘩を聞きながらうんざりしてくる。
(あたしを間に挟んで喧嘩すんなって。)
ソファに、 瀬名先輩｜あたし｜お姉ちゃん の順で座っているのでとても気まずい。
詩織「雑誌でも取り上げられてたじゃん!なんでモデルやってないAが写ってるの⁉今ネットも炎上してるし…っ。」
瀬名「それとこれとは別でしょぉ?アレは俺がAに頼んだだけだし。詩織には関係ないじゃん。」
イラついた口調の先輩と必死でどこか悲しそうなお姉ちゃん。
それを交互に見てからすくっと立ち上がる。
詩織「ちょ、A⁉どこ行くの⁇」
「…トイレ。」
詩織「も〜!女の子なんだから“お”を付けて丁寧に言いなさいよ。」
あたしは少し考えてからこれ以上にない笑顔を作る。
「トイレ行ってくるお…☆」
満面の笑みのままそう言うと“我慢出来ない”というように瀬名先輩が吹き出した。
詩織「ちがっ…!そっちじゃないって。」
瀬名「ﾌﾟｯ…はは笑…Aサイコ〜すぎ。」
お腹を抱えて爆笑する先輩を恨めしげに睨むお姉ちゃん。
あたし的には“先輩の裏表のない笑顔が見れて嬉しい”って思ったけどお姉ちゃんが急に真顔になったのでときめく時間が充分にとれなかった。
「どうしたの、お姉ちゃん⁇」
お姉ちゃんは、下をうつむいたまま少し迷うと「きーめた!」と突然大声を出した。
瀬名先輩も笑うのをやめる。
詩織「私ね、日本でドラマ撮影するために帰ってきたの。だから実際こっちに居られるのは2・3ヶ月くらいじゃないかなぁ。」
お姉ちゃんは淡々とした口調で語っていく。
詩織「それでね。今度のドラマ、恋愛系の連続ドラマなの。そのヒロインの子に選ばれてね、相手役の子がまだ決まってないらしくて…。私に選ばせてくれるみたいなの。」
そこまでお姉ちゃんが言ったときにぞくりと寒気がした。
(いや。やめて…。)
詩織「ねぇ泉、相手役の子やってくれない?」
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Sana(プロフ) - 紅たまりーこさん» ありがとうございます！頑張ります。(o^^o) (2016年8月2日 23時) (
レス) id: adcdb0f477 (このIDを非表示/違反報告)
紅たまりーこ(プロフ) - 面白いです！更新頑張ってください！ (2016年8月2日 23時) (レス) id: 9480a37b51 (このIDを非表示/違反報告)
Sana(プロフ) - まめだいふくもちさん» 嬉しいです〜！読んでくださってたんですね！！ありがとうございます(o^^o)更新頑張ります♪ (2016年7月29日 19時) (レス) id: adcdb0f477 (このIDを非表示/違反報告)
まめだいふくもち(プロフ) - 毎回少女漫画みたいな展開できゅんきゅんしますね……！ライバルさん登場もしたので、続きが楽しみです。更新頑張ってください(*^^*) (2016年7月29日 19時) (レス) id: 8f73a5bd97 (このIDを非表示/違反報告)
Sana(プロフ) - らすく。さん» ありがとうございます！王様はいろんな意味でかわいいですよね♪頑張ります。 (2016年7月25日 17時) (レス) id: adcdb0f477 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Sana | 作成日時：2016年7月17日 17時
